2018-11-02

新築の構造材は人工乾燥?それとも天然乾燥? 3つ目の完とは 茨城の木造住宅

ゴルフは、どんなに身体能力が高く、才能が豊かでも、練習や経験を重ねなければ上手になれません。

僕のゴルフはどれも満たしていないから、やっぱり下手くそなわけ。笑

マラソンは、ゴルフ以上に練習がものを言うスポーツなので、素材がよくても何もしなければ、まともに走れません。まったく言い訳が効かないスポーツ。

先日の水戸黄門漫遊マラソンは、散々な結果でした。5時間18分という自己ワースト!ほぼ半分を歩いてしまったという…笑

 

柱だって、じつは同じ!

地球環境によく、汚染の心配もまったくなく、素性がどんなによいとしても、柱になる工程が悪ければ、住宅建材としては完走できないマラソンランナーのようなもの。

 

こんにちは!

 

今回は乾燥できるランナーの話。(ウマイ!笑)

 

毎回のようにご紹介する協和木材さんは、製品にする工程としても、製材業界で抜きん出る存在です。

 

今でもKD(人工乾燥)材は、僕たちのような建築業に携わる者は、本音は悪い柱と思っている人が多い。

設計建築を営む友人Kさんは、KD材への不信感から、グリーン(無乾燥)材を指定しています。ちょっと調べているユーザーは、AD(天然乾燥)材を指定する人もいます。

 

グリーン材は強度はありますが、乾燥過程で狂いが多く発生するので、住み勝手に影響します。

例えば天井裏で破裂音が聞こえたり、建具が開かなくなったり、ひどいときは壁が反ったり、、

そのような現象が起きます。

 

AD材と言われる天然乾燥材は、文字通り天日干しされた木材です。含水率25%を境にグリーン材とAD材に分かれます。

 

グリーン材のような心配はありませんが、場所も時間も必要なことから、高級な建材です。ちなみに柱として使えるようになるには、1年くらいかかります。

協和木材さんでは、AD材も用意されています。どうしてもAD材が良ければ、指定することができます。

 

プランや予算が全て決まって、1年過ぎに着工ならば、AD材の選択もありですね!

 

10年以上前、そう協和木材さんに出会う前のことです。

KD材が現場に納品されたときの焦げたような臭いは、気になっていました。そして、柱をみるとカラカラなんです。木肌の色もうっすらと灰色に近い感じ。

それは組織が壊れ、強度が落ちた状態です。芯を見ると大きく亀裂(内部割れ)が入っていました。

不安を決定づけるかのように、柱を2メートルくらいの高さから落としてしまったことがありました。なんと、縦に真っ二つに割れてしまったのです。

 

その時は唖然…

正直言いまして、言葉には出ませんでしたが、それでもそのような品質の柱を使わざるをえなかった。

 

そうやって、じつは建築屋も、KD材を使うことの罪悪感が育まれているのです!

 

もし今、僕が家を建てるとすれば、迷わずKD材を指定します。

ただし、協和木材さんのKD材

 

これはまさにここに技術あり、の話です。

 

ようやく本題。

3つ目のは、完結した構造材です。

 

まずはJAS認定工場だということ。意外にこれは当たり前ではありません。

現在、日本には6,000ほどの製材工場がありますが、JASの認定工場は10%程度です。

JASとは、簡単に言うと、国が強度を指定した規格。

・木口の寸法 内部割れがひどいと規格外

・材の品質 狂いやソリ、割れなど

・強度 圧縮や曲げなど

これらをクリアして流通していきます。

JAS工場なら乾燥前に実施していることとして、丸太を裁断してラフ材になったときに、重量選別を行います。

杉材は元々の含水率の開きが高いために、重さで分けることによって、あらかじめ品質の安定をはかるのです。

 

例えば、無等級材(JAS認定工場外の製品)では、この選別がほぼ皆無です。乾燥させる時間が同じだとすれば、やっぱり品質がバラけるのは想像できますよね!?

 

そして、乾燥技術。

協和木材さんでは、中温と高温のセット乾燥をしています。

これは、イエローチェアハウス 担当の小林さんの言葉。

「単に高温乾燥だけで製品を作らず、いったん外部にさらし、湿気をすわしてから、中温乾燥を施します。この手間のかかる工程が、品質の高い木材になる秘訣のひとつです。」

 

これを具体的に解説すると、

まずドライングセット(高温乾燥)します。3日ほど、高温乾燥機に入れます。窯の中は、高いときで120度くらいまで上昇するそうです。

温度は設定管理できますが、大概の製材工場は、この高温乾燥の工程しかありません。

納期をせまられると、ここだけにぶち込まれます!(もっとも、ほとんどの製材工場は高温乾燥機しか持っていない)焦げくさい臭いになるのは、この工程で完全な乾燥材を作る特徴と言っても、過言ではないのです。

 

協和木材さんでは、高温乾燥機から取り出した木材を、外部で数日間、養生します。

 

そして、適度に外の湿気を吸った後に、木材は中温減圧乾燥機に入れられます。

ここでは、減圧しながら沸点を70〜80度くらいまで下げて、1週間ほど乾燥させます。

 

これを、“仕上げ乾燥”と呼びます。独自な工程です。

ここから取り出された木材は不思議です。

 

何が不思議かと言うと、、

 

美しい!の一言。

まず表面の割れは、あまり発見できません。(0とは言えませんが!)

建ってしまうと、木口を確認できませんが、内部割れも小さい。

そして、なま木(グリーン材)のような木の香りがします。

 

イエローチェアハウス が使っている構造材は、柱だけではなく、ハリも土台も全て、協和木材さんから供給いただいております。

良い素材が構造材として、完結しています!

 

僕が言っていることは本当かどうか、、

現物を確認することはとても大切。

実際に見学できる機会を設けました。

ぜひ構造見学会へ!(文末に案内があります↓)

 

僕も乾燥ランナーになるべく、悔しくて、勝田マラソンにエントリーしてしまいました!笑

2018-11-02 | Posted in My Mission, 構造と工法No Comments »