プロレス団体ではありません。
(略称が同じことで訴訟もおきたようですが……)
WWF(World Wide Fund for Nature=世界自然保護基金)
地球の自然環境の悪化を食い止め、人類が自然と調和して生きられる未来を築く使命を掲げ、それを実践している環境保全団体。世界の約100カ国で活動している国際的なNGO。日本支部は1971年(世界で16番目)に創設。
WWFでは、1998年より隔年で『生きている地球レポート(Living Planet Report)』を発表しています。そのレポートでは、生物多様性の状態を示す「生きている地球指数」(LPI:Living Planet Index)。そして人間活動が環境に与える負荷を表す「エコロジカル・フットプリント」(EF:Ecological Footprint)という指標を用いて、1960~70年代と比較した地球環境の変化、および近未来の変化について考察や提言が行われています。
最新版の2014年版のレポート(2014年9月30日発表)では、とりわけ世界の生物多様性がより深刻な危機にさらされているという報告がなされました。
■40年で自然の豊かさは半分に 『生きている地球レポート』2014発表|WWFジャパン
またレポートでは、森林減少にも警鐘を鳴らしています。そのペースは、毎年1,300万ヘクタール。これは日本の国土面積の約三分の一(北海道、岩手県、秋田県、青森県、山形県)に相当します。なかなかイメージが掴めませんが、別な例で言えば、1.7秒でサッカーグラウンドがひとつ消えていくペースになります。
そして、日本は自国で十分にまかなえるだけの森林資源を持っているのにも関わらず、こうした森林から伐採され、大量の化石燃料で運ばれてくる輸入材を大量に消費しています。
このままでは、限りある資源を未来に受け渡せないどころか、私たちの拠り所でもある地球自体の生命を脅かしているとレポートは提言してくれています。
現実が抱えている課題は、あまりにも大きく、個人としても工務店としても、できることは限られています。それでも森林資源に関しては、できるだけ国産材を使う仕組みを作っていけるのではないか。そう思い立った私たちは、まず大きな壁になっている輸入材との価格差の解消に取り組み、流通経路の見直しなどから、リーズナブルな価格で国産材を仕入れることができるようになりました。
現在では構造材の100%を国産材で作っています。
茨城の片田舎にある一工務店が何をしても現実はそう簡単に変わらない。
そんな思いがなかったわけではありません。でもこうした事実を知ってしまった私たちには、どうしても知らないふりはできませんでした。
おかげさまで、そんな思いに共感してくださるかたは確実に増えてきているという実感があります。それでもまだまだ、より多くの方に地球がおかれている現状を知ってもらい、家づくりを考える時、国産材を使うという選択肢をもってほしいと思っています。
そんな私たちの取り組みのひとつとして、5年程続けているイベントがあります。
題して「森からのツアー」。
この「イエローズ・スピリット」でも何度か紹介をしてきましたが、また今月11月に「森からのツアー」を開催することになりました。
実際に「森」や「木」を自分の目で見、手で触れ、その息吹を胸いっぱいに吸い込むという「体験」は、これまでに参加された家族のみなさんが実感してくれています。
WWFのレポートのような「知識」や「理」も大切ですが、五感を通した「体験」と「情」は、強烈に私たちの心を揺さぶるようです。
別な言い方をすれば「輸入材がダメ!」というネガティヴな動機から「国産材がいいよね!」というポジティヴな動機への変換が起きるという感じでしょうか。
──自分たちの家づくりが地球の未来に貢献している。
ちょっと大袈裟かもしれませんが、こんな家づくりや暮らし暮らし方がココロにもカラダにも(もちろん地球にも)気持ちのよい、やさしくて、豊かな暮らし方だと、きっと感じてもらえることでしょう。
ぜひ、ご家族みなさんでご参加ください。
■11月2日 (日) & 3日 (月) 10:00〜17:00 OPEN HOME「小屋裏書庫のあるコテージ」@ 水戸市平須町
■11月15日 (土) 10:00〜15:00 ワークショップ『市毛真一の木工教室』@ 弊社敷地内「アトリエ・イエロー」
■11月16日 (日) 12:00~16:00 工法・構造見学会『KOUKOU TOUR』@ 石岡市
■11月22日 (土) 9:00〜17:00 「森からのツアー」@ 八溝山および協和木材さま工場
■11月27日 (木) 10:00〜11:30 英国式『ゆたかぐらし&ティータイム』セミナー @ 弊社ショールーム
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