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家の木は何がいい?木材のまとめ “森からのツアー”定期開催

製材工場,協和木材㈱,見学

最近は、国産材を使いましょう、という話があちらこちらで、展開されるようになりました。

国産材を使うことは、本当にいいことなのでしょうか。分かるような、分からないような。

 

今回は、真面目な話し一辺倒になりそう。長いので、ななめ読みしちゃってくださいね。

 

合法木材と違法木材 日本の立ち位置

聞きなれない言葉だと思いませんか?

 

違法な木材って何?

日本の家づくりに使われている木材は、約70%が輸入木材です。そして、その中の12%は“違法木材”の可能性が高い、というデータがあります。

違法木材→ 背景には違法伐採問題があります。違法で無秩序な伐採は、地球環境や世界と日本の森林を健全に保つことを阻害します。

 

違法伐採, 違法木材

【出典:サンケイビズ】

 

少しググってみると、違法木材を使わないことへの意識や実態は、国内でもなかなか改善が進んでいないようです。

中国に次ぐ世界の木材消費国である日本。同時に違法伐採、違法木材の輸入大国との指摘もあります。

 

東京五輪の会場建設で非難されている日本

さわりの記事↓

五輪会場に違法木材か(東京新聞2018年11月27日朝刊)

 

ショッキングな記事 ↓ 家でもそんなに使われているの?

東京五輪の新国立競技場で違法木材が使われている? マレーシア・サラワクから輸入

 

日本の実態が、鮮明に伝えられています…

【日本】「住友林業、双日建材等が違法木材の国内輸入に間接関与。東京五輪会場にも供給」RAN報告 2018/11/13

 

 

何が、『持続可能性に配慮した木材の調達基準』(←声高々に宣言している)なのか、、、悲しくなりますね。正面ではかっこいいことを言って、実は後ろ向いて舌をだして、ニヤニヤしているのか。一部の悪しき人たちが子供の未来を奪っているとしか、僕には思えないんです。

 

どうしても経済優先の日本。どうやら悪しき企業にとっても、そんな日本は大切なお客様のようです。

 

地球に生きている

こんなつもりではなかったのですが、面倒な話をふって恐縮です。でも、ご興味を持っていただけたなら幸いです。

 

僕達は普段、自分の暮らし、もっと言えば生きることに精一杯で、世界に目を向けることがなかなかできません。でも、世界を見渡せば、確実に便利な暮らしをしている方です。それは、何に支えられているのでしょう…

時折、考える機会をいただけます。

 

ローカルに生きながらも、グローバルに見つめなければ、いつの日かこの有難い世界は壊れてしまうように思います。。

 

僕の先輩でありその機会をいただける講演家の鬼澤慎人氏(イエローチェアハウス OB)は時折、この言葉を使います。

「Think Globally,Act Locally」

この言葉に僕も共感します。

今日の話題には、関係ありませんが、イエローチェアハウス は鬼澤さんの主催するクラウドファウンディング(=想いに共感した人や活動を応援したいと思ってくれる人から資金を募るしくみ)に協賛しました!

肝高の阿摩和利 茨城講演

資金の協賛は5,000円から!

 

もう1人の機会をいただけ、尊敬する都市デザイナーでありNGO活動家の岩崎俊介氏(八溝杉でご自宅をセルフビルド・右側下巻の本の表紙)は、

「モノではなく心をグローバル化しよう」と、伝えています。

本

氏は、お会いしたときにこんなことを仰っていました。

「欧米は悪いことと知ってやっている。日本は悪いことと知ろうとせずにやっている。日本人の方が悪質だ。」

 

国産材を使うことも環境破壊か

本題に戻しますね。

 

日本の木は採って良いの?

「国産材を使うと、とても良いことがありますよ。」

と、あるお客様にお話ししたところ、、

「日本の森から伐採することだって、(環境に)よくないんじゃないですか?」

と、逆に質問されたことがありました。

国産材,構造材,八溝杉

そう思われるのも無理はありません。時折ニュースで流れる、土砂崩れの光景は、伐採も原因のひとつかと思いますものね。←うちのヨメ談。笑

 

日本の森は間伐を促進したい

山の土砂崩れは、適切に間引きが行われてこなかったために、光が地面に届かず、森の荒廃が進み、下草が育たず山が水を貯える力が弱まった可能性もあるわけです。これは杉、ヒノキの森の特徴ですね。元々の雑木の森であれば、そうはなりにくい。人が植えたものは、人が管理しないといけないのです。

テレビのニュースで、大雨などで山がくずれる光景に目を凝らすと、まっすぐな木が多くなぎ倒されていることに気づきます。それは間違いなく、荒廃した杉ヒノキの山。

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じつは日本の場合、森に手を入れることは環境整備、環境促進につながることが多い。

 

そして、

状況が違う世界と日本

日本の国土は、68%が森林です。この森林率で言うと、世界21位/222、先進国世界3位です。森林だらけのイメージがあるカナダですら、38%で87位ですから。

材木に関しては、世界有数の資源国ということです。

 

さらに言えば、日本の森の約40%が杉とヒノキです。

杉、ヒノキは戦後の復興を目指して、国が奨励し植林したもの。杉やヒノキの森はいわば、木の畑と言えます。今、成長が促進し、収穫期をすでに超えようとしています。適切に収穫しなければ、森が荒廃して環境に様々な悪影響を及ぼします。

1年に成長する森の量だけで、なんと日本でつくられる住宅の木材をまかなえるんです!

 

輸入木材を使う理由が、見当たらなくなってきます。輸送に使うガソリンだって、驚愕の量を使いますしね!

 

国産材は安心か

震災あとの、営業活動はしんどかったです。何しろ、イエローチェアハウスが使う木材のほとんどが、福島と茨城の県境にある八溝山でとれる木ですから。

(放射能汚染は、だいじょうぶなんだろうか・・・これからも、お施主様にお勧めしていけるのだろうか。)

放射能汚染の実態

震災直後に茨城で家づくりを考えていたご家族にとっての関心ごとの中に、使われる材料の放射能汚染の心配があったことは間違いありません。

出典は文科省で、H23年のセシウムの付着分布図です。当時から驚いていたのですが、八溝山系は汚染が少ないことが分かります。

 

東日本大震災直後、人も国も混乱し、木材に関する汚染の対策は何も出てきませんでした。業界は沈黙、沈黙というよりも得意のだんまり。都合のいいことしか言わない体質なんです。ただ他の材料をさがせばいいだけですし。何を使います、どう作ります、というコンセプトは、本当にその場的で、一貫性を感じないものが多い。ほら、〇オ〇レスさんとか、〇イワさんとか、地元で生きて嘘のつけないローカルビルダーにとっては、唖然とするような話しが時折、しかも定期的に飛び込んでくる。そもそも、ホームページには、なんと書いてあります?笑

ま、あのような問題は、ズレるので別のときにしましょう。バスの中とか。笑

 

とにかく、放射能汚染に関する問題は、協和木材㈱さんに助けられました。

震災後一月足らずで、自主的に木材の放射線検査を始められたのです。それも、木材の指針がないために、食品の基準で検査することにしたそうです。

 

実施されている4つの検査

1、森の中に放射能が飛散していないか

2、山から切り出したときの丸太に放射能が付着していないか

3、製材したときにでるチップに放射能が付着していないか

4、製品となった柱の表面に放射能が付着していないか

現在では、工場内に入るトラックも検査しているそうです。

 

輸入木材は、日本に入る前に外来種の生物を駆除されています。つまり、何らかの処理がされているわけ。それは、熱処理とも言われていますが、どうなんでしょう?薬剤処理の可能性もあるのではないでしょうか。そもそも、違法木材だとすれば、流通の過程でどこでどのような処理をされているか、履歴を追うことはできません。

何度か聞いたことがあります。「〇〇(ログハウス)さんの展示場にいったら、ちょっと鼻につくんです。あれってなんの匂いですか?」

僕には分かりません。

 

健康が担保されている国産材

なんらかの処理を必要としない国内生産の木材で、もしログハウスを作ったならば、家の中には、木の香りが充満しているはずです。

それにしても、国内のどこを探したってですよ、検査をしている製材工場はありません。つまり、協和木材㈱さんで出荷される製品ほど、健康的な木材はないということになりますね。なにせ、食べられる基準をクリアしてるのですから!

健康度=輸入木材 < 国産材 < 協和木材の国産材

 

2011~12年は、ちまたでは風評被害によって八溝の木が敬遠されたために、工務店がほかの材料の調達に苦労しているときに、結果としてイエローチェアハウスは、まさにどこ吹く風?だったのです。

ツアーでお見せする予定の木材倉庫の中には、きちんと説明のつく木材が、宝の山のように積まれていましたから。

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木を活かす技術 住む人のメリット

とはいえ料理する段階では、どんなにいい素材でも、作る人の腕によって、味は別物になります。

柱や梁も同じこと。

 

最終的には、製材される工場の技術がものをいうのは、言うまでもありません。

前述した協和木材㈱さんは、原木から柱にする過程においても、製材業界で抜きん出る存在なんです!

 

まだまだ少ない品質が守られた製材工場

協和木材㈱さんは、JAS(日本農林規格)の認定工場です。つまり国から、柱としての品質の最低基準が明確に定めらています。

例えば、柱や梁の構造材であれば、含水率は25%以下、床などの仕上材であれば18%以下などです。

ほかにも、、

・木口の寸法 内部割れがひどいと規格外

・材の品質 狂いや反り、割れなど

・強度 圧縮や曲げなど

これらの基準があり、これらをクリアした柱が、流通していきます。

 

「JASの認定工場ですよ。」と言ったところで、それは普通のことだと思っていませんか?

(何千万円も出してつくる家なのだから、それぐらいのことは当たり前でしょう?)と。

ところが、そうではありません。JAS認定工場は、全国で約10%ほどなんです!

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JAS認定工場なら乾燥前に実施していることとして、丸太を裁断してラフ材にしたときに、重量選別を行います。杉材は、元々の含水率の開きが高いために、重さで分けることによって、あらかじめ品質の安定をはかるのです。

無等級材(JAS認定工場外の製品)では、この選別をほぼ行いません。乾燥にかける時間が同じであれば、均一的な品質を求めることはできません。

 

採ったばかりの杉であれば120とか130%のものも、当たり前のようにあります。通常は、20%程度にまで乾燥させるまでには、1年近くかかります。なかなかそこまでは待てませんので、乾燥技術がとても大切になってきます。

イエローチェアハウスが使っている柱や梁は、中温と高温のセット乾燥をされています。

明日の案内人、ご担当の小林さんによると、、

「単に高温乾燥だけで製品を作らず、時間をかけて中温感想を施します。この手間のかかる工程が、品質の高い柱になる秘訣のひとつです。」

 

具体的には、どんな内容なんでしょうか。

木材は、ドライイングセット(高温乾燥)で、3日ほど高温乾燥機に入れます。

窯の中は、高いときで120度ぐらいまで上昇します。大概の工場では、この高温乾燥の工程しかありません。

高温乾燥の次は、養生です。乾燥機から取り出した木材は、桟積みにして数日間、外部にさらされます。外部で適度に湿気を吸った木材は、次に中温乾燥機に入れられます。ここでは、減圧をしながら80度くらいにまで下げて、1週間ほど乾燥されるのです。

 

釜から取り出された柱は、まるで生木のような色をしています。乾燥材でありなながら、グリーン材のように香りも強い。

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すばらしい!

 

品質の高い柱を使うと何がいいのか。

木材は乾燥の過程で、割れて変形したり、反ったりします。グリーン材と言われる、採って間もない原木から作った柱は、強度が高いと言われていますが、後に大きな狂いがおきます。生活に様々な現象として起きるのです。

自社の例になりますが10年ほど前に多かった、新築して数年で扉が渋くなった、壁がよじれた、スキが出た、というクレームは極端に減りました。(もちろん0ではありません)それは、構造体である梁や柱の変形が減ったことによるものと思われます。

圧倒的に無垢材を使用している工務店としては、珍しい方なのではないでしょうか。

施主,アフター

このことは、イエローチェアハウス匠衆の技のみならず、協和木材㈱さんの力がとても大きいと考えています。

 

国産材は高級品?

確かに以前の国産材は高価なものでした。

 

市場の動向に左右されやすかったと言われています。輸入木材の金額が上がれば、供給が追いつかないために、不当に金額を釣り上げる価格操作が行われました。逆に輸入木材の金額が下がれば、まったく見向きもされない、売れないといったところでした。

 

国産材がいいのは分かったけど、高ければ・・・ね。

状況は変わり、手の届かないものではなくなってきています!

 

古い過去に関税を完全撤廃されている林業では、輸入木材を使い続けなければならない政治的な状況も続きました。

ところが京都議定書で日本は、森を活性化させることにより、温暖化の抑制を図ると宣言したのです。

 

自国の森を守り、木を使う時代がやってきました。

 

また、外国のコストも上がりだしています。まともにやろうとうれば、当然、相応の人件費や経費がかかりますからね。

 

自然に価格差がなくなりつつあると同時に、少しづつ自国に目が向きだしました。もう少しかもしれません。

 

さらにイエローチェアハウス では、木材を協和木材(株)さんより直接購入し、流通の中間をカットすることを実現しています。より、安価で安定的な価格での提供を実現しています!

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住み心地のやさしい国産材

正直に言えば国産材で作ったとはいえ、柱や梁は家の裏側に隠れてしまっています。環境性の高い家づくりをしていることは間違いないありません。でも肝心な暮らしの中でその良さを実感するとすれば、仕上げ材と呼ばれる表面に露出しているところに限定されるのは、ごくごく自然のことかと思います。(僕にとっては、とても残念ですが。笑)

八溝杉のフローリングを採用(もっともそれ以外に選択肢なし)していただいたご家族からは、こんな感想をいただいています。

「冬でも足元が暖かくて、はだしでいるくらいです。」

「夏のベタベタ感がありません。」

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また、杉フローリングの効果かどうかは疑問が残りますが、こんな声も。

「生活臭がしません。」

「いやな匂いがしない。」

「暮らしていて、気になるところがない。」

匂いに関しては、アフター担当で毎日のようにさまざまなお宅に訪問している、ドクター入澤がよく耳にする言葉だそうです。

 

少し、お値段が高かったとしても、床だけでも杉のフローリングにすると、ロハスな面と住み心地で満足を得られますよ!これから家づくりをお考えのご家族が、もしこのブログを目にしたならば、ぜひ自然素材、そして国産材を選択することを願うばかりです!

さらにスタイルはヨーロッパ志向であるならば、ぜひぜひイエローチェアハウスへ。いや、和的スタイルも近々、発表の予定。笑

 

年に2回、定期的に開催する “森からのツアー” にご参加されるご家族が、このブログを読まずに来られることを祈ります。なぜなら、しゃべることがなくなってしまったので!笑

しおり1

天気が悪いときは、別ルートの楽しみな遠足プランもご用意しております。楽しんでいきましょう。

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