【連載2】HEAT20 G3とは|つくば市の新築
省エネ性能の説明義務化によって、住宅における省エネ性能の関心が高まっているように思います。断熱性能や高性能がどんな家なのかを調べていると、HEAT20 であったり、G3 というワードがちらほら見受けられたのではないでしょうか。
今回はHEAT20とは何か、G3とは何か、何が優れているかを中心にお伝えします。
Contents
HEAT20とは
Society of Hyper-Enhanced insulation and Advanced Technology houses for the next 20 years
の略称です。一般社団法人「20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」を指します。
目指しているものは、住宅で現行よりもさらに、消費エネルギーの省エネ化し、断熱性能などの建築的な技術に着目しながら、住宅の高性能化と住宅で暮らす方の健康維持と室内での快適性向上に向けて、技術開発を目指し、奨励していくことです。
長々としていますが、簡単にお伝えすると、室内環境の快適さを向上するために、断熱性能に特に意識した高性能の住宅を建てることです。
G3について
G3とはHEAT 20の中の断熱性能を示すランクです。これまでG1やG2がありましたが、G3は、新しくできた最高ランクと考えてください。
もともとG1においても、住宅の省エネ性能基準の数値よりもはるかに下回っていましたが、G3では、G1よりも、ぐっと目標とする数値が下回っています。
G3の基準値:0.23
省エネ性能の基準について知っておこう
建物の省エネ基準法という法令があり、建物の省エネ性能における基準を設けたものですが、平成28年、基準値が改正されています。
省エネ性能の基準値は、国内を8つの地域に分類され、数値が定められています。
つくば市であれば、地域5に該当します。
省エネ基準法の数値:0.87
なお茨城県は、市町村によって、該当する地域(地域4,5,6のいずれか)になりますので、注意しましょう。
G3のすごさ
数値を見て明らかかと思いますが、省エネ基準の0.87に比べ、G3は0.23と圧倒的に数値が下回っています。
数値が小さければ小さいほど性能がいいのです。
数値の意味は、建物の屋根・開口部(窓や扉)、床自体が外気温をよせつけない、通さない力であり、冬場は、室内の暖かさを保てる力と考えていただくとイメージしやすいかと思います。
室内が快適
夏の暑さが通ってこないことで、エアコンをかけても、小さな力で部屋中を快適な温度に保ち、冬は、暖かさが逃げないため、部屋ごとの温度差も少なくなります。
冬でも室内で裸足で歩き回ることも可能です。
健康維持につながる
G3の住宅は、冬でも室内温度が15度以下に下回らないようにつくられています。
ちなみに、省エネ基準法での数値は、室内温度が7度以下を下回らない状態ですので、寒い環境から脱しているとは言えません。
WHO(世界保健機関)では、18度を下回らない環境がベストだと言われており、残念ながらG3であっても到達できてはいません。
しかし、15度以下であっても、体にかかる負担は全然違います。
室内で気温差が大きいと、ヒートショックとよばれる、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすきっかけとなる状態になりやすく、体にかかる負担が大きくなります。特に高齢者の方には注意が必要なことです。
長期優良住宅やZEH住宅よりも優れている
現在の日本の住宅で、質の高く、性能がいい住宅として、長期優良住宅やZEH住宅があります。
両方とも省エネ基準よりも、基準値は下回ってはいますが、G3ほどではありません。
数値でお伝えすると、
・長期優良住宅: 0.87(断熱性等級4)
・ZEH: 0.6
省エネ性能などを意識して、長期優良住宅やZEHといった高性能な家を建てようと考えているなら、よく考えてください。
G3の性能は、日本最高峰のランクに位置します
やっと世界基準の家になる
国内では、非常に、非常に、高いレベルのG3ですが、残念なことに、やっと世界基準の家になれたと言えます。
世界基準の家は18度を下回らない状態ですし、家庭によっては半袖でも過ごせるほど暖かいです。驚かれると思いますが、事実です。
だからこそ、日本の家のイメージは寒い家といわれています。少しでもG3が日本の家のイメージを変えられることを期待しましょう。
実はお財布にも優しい
高性能住宅、特に断熱性能の高さには、断熱材に厚みを持たせたり、性能のいいものを選択したり、初期費用が高くなります。
ですが、住んでからかかる電気代は、非常に安くなります。エアコン使用率が高い夏場で月額で約7,000円以上安くなることが予想されます。
体にも、お財布にもいいとなれば、検討する余地は十分にあるかと思います。
HEAT20 G3の家を建てるならイエローチェア・ハウスにご相談ください
イエローチェア・ハウスは、イギリス郊外や海外の田舎で豊かに暮らす人々のように、
「素朴で愛らしく、家族と永く楽しく暮らしたい」
と考える、そんな家づくりをお手伝いするために、海外の優れた建築思想と日本建築の良さを融合した注文住宅の新築・リフォームを行い、イギリスの息遣いを感じる家を茨城県内で提供しています。
この度つくば市にて高性能住宅でありながら、自然によりそった”漆喰の街”を手がけることになりました。
弊社が使用する建築資材(木)は国産材にこだわり、協和木材との提携により、流通コストを抑え、お財布にも優しい家づくりを心がけています。
”家”は家族と暮らす憩いの場所です。そのためには、家族が健康で気持ち良く住めること、永年愛着を持って暮らしを楽しめることが大切かと思いますし、嫌な匂いがしない化学物質を極力使わない家づくりを行うことが、私たち、イエローチェア・ハウスの家づくりへのこだわりです。
建築の際は、まるで何十年も経ったかのような風合いのある自然素材や日本の木をふんだんに使い、性能や機能性も重視した快適で、住む人にも環境にも優しい家づくりをモットーに取り組んでいます。その目指す家づくり、自然素材のよさを活かすのは、職人さんの高い技術が必要です。私たちのデザインを最大限に活かしてくれる職人さんの技術は、何事にもかえがたく、私たちの誇りでもあります。
ですが、自分たちは「どんな暮らし方をしたいのか?」をポイントにおいて、間取りや収納を工夫し、考えていく必要があります。
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家をつくるということ。
それは単に道具としての“HOUSE”を組み立てる作業ではありません。
家族が笑顔で快適に過ごせる“HOME”をつくるお手伝いをしています。
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