【連載6】温熱環境を考えた家を建てる|つくば市の新築

お家の室内環境、温度が快適さを示す度合いがあることをご存知ですか?ズバリ、温熱環境(断熱等性能等級)です。1から4までのレベルに分けられており、健康に関わる大切な指標です。

 

コラムのポイント

●温熱環境とは、室内で人が主に温度において快適だ感じる度合いを示すものです。
●必要な温度調整の機能がことなるため、温熱環境は地域によって分けられています。
●断熱等性能等級4は、家の断熱性能の高さを示す最高ランクです。
●温熱環境にこだわる家は、家族の健康を守る家です。

 

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温熱環境とは

夏は暑く、冬は寒いと人は体感します。

室内において、快適・心地よいと感じる温度には個人差がありますが、約80%以上の人が受入れることができる快適な温度が、一定の条件のもとで、どのくらいなのかの指標を提示しています。

提示されている指標に基づき、住宅の性能を表す一つとしてみなされます。

温熱環境を考える際は、夏ではなく「冬」での感じ方、「冬」にいかに室内が暖かいのかが大切になります。

 

6つの要素で考えられる

温熱環境の度合いを考える際には、「空気温度」、「放射(ふく射)」、「気流」、「湿度」、「着衣量」、「運動量」の6つの要素が影響を与えるとされています。

 

ご紹介した6要素で考えられますが、「着衣量」や「運動量(燃焼量)」の程度は、人体に関する要因であり、まさに個人差が生じるものです。

 

一方で、「空気温度」、「放射(ふく射)」、「気流」、「湿度」は同じ条件下、環境に関する要因に設定することができるため、80%程度の人が同じように感じられる温熱環境を調べることができるのです。

 

 

地域区分

日本は、南北に伸びている島国です。北海道・沖縄で大きな気温差があることはご存知の通りです。

だからこそ、温熱環境を調べる上で、環境(地域)による違いを出さないと、室内の快適温度は異なります。

現在、日本国内では8つの地域に区分されており、省エネルギー地域区分と同じもので考えます。

 

<地域区分表>

地域1 北海道
地域2 北海道および北東北
地域3 北東北中心
地域4 東北・北関東および山陽
地域5 関東、東海、近畿、中国、四国、北九州等
地域6 地域5の海側が中心
地域7 南九州等
地域8 沖縄

 

今回、ざっくりと地域・地方で区分けをしてご紹介していますが、同じ県内でも地域区分が違ったりするため、知りたい市(自治体)から情報を割り出しましょう。

国土交通省が発表しているリストから詳細を調べることも可能です。)

 

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等級4とは

「住宅の品質確保の促進等に関する法律」(通称:品確法)に規定された省エネに関する基準の中にある、断熱等性能等級でのランクのことです。

 

断熱等性能等級とは、暖房器具に使用するエネルギーの削減のための断熱化等による対策の程度を表します。

1から4までのランクがあり、数字が大きい方が性能が高いことを意味し、断熱等性能等級4とは、平成28年に制定された基準(通称:28年基準/次世代省エネ基準)に適合する程度です。

断熱等性能等級4の家と表示されている家とは、複層ガラスなど開口部(窓)の断熱を義務付け、電気エネルギー削減が得られるように対策を講じた住宅であることを意味します。

 

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断熱性能を高めるには

窓を含め、断熱性能を高めるためには、単純に断熱材を多く使うことです。

窓は二重ガラスであったり、壁であれば、断熱材を重ね分厚くします。ここで問題となるのは、資材の確保です。

資材と確保するために費用が加算されてしまうことは念頭に入れておきましょう。

ただし、費用がかさんでしまうからと目を背けるのではなく、温熱環境が優れていることのメリットを理解してからにしましょう。

 

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温熱環境が優れていることのメリット

温熱環境が何かは、お分かりになったでしょう。しかし、なぜ注目されるのか、家が暖かいことがなぜいいのか気になりませんか。

 

部屋ごとの温度差がなくなる

冬、扉一枚を隔てて、暖かい部屋と寒い廊下を体感したことがあるでしょう。

温度差が大きすぎると、血圧に影響を与えます。急激に血圧が下がってしまうと、心臓に負担がかかり、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすリスクがあるからです。

温熱環境がいいことは、扉1枚を隔てていても、家全体が暖かいため、体への負担が減るのです。

 

夜の睡眠が安定する

就寝前の居間の室温が低いと、夜間のトイレの回数が増えることが分かっています。

(参考資料:国土交通省/良好な温熱環境による健康生活 HANDBOOK)

寒いと、体が冷え、お手洗いの回数が増えることは、何となくイメージが沸いていると思います。

頻尿になってしまうと、睡眠の質が低下するおそれがあります。

 

人だけではなく地球の健康にも有効

住宅の温熱環境がいいことは、断熱性能が高いことを意味し、使用する暖房の効率をよくします。

暖房の効率がよくなると、暖房にしようする電気エネルギーを抑えることができ、CO2の発生を抑制することにつながるからです。

 

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ランニングコストの削減

温熱環境が優れていると、断熱性能が高いことを意味しますが、建物の断熱性能が高いことで、空調(エアコン)が効率よく稼働します。

エアコンにかかる電気代を削減することにつながり、家での電気代において約3割から5割を占めるといわれていますから、トータルの電気代の削減も見込めます。

 

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まとめ*温熱環境にこだわりを持とう

家を建てるなら、家族の健康を守られる家を建てたいですね。

温熱環境(断熱性能)にこだわることで、家の中の温度をほぼ一定に保てる環境を整え、快適に過ごせることができます。

現在多くの住宅では、高気密・高断熱といった高性能化が進んでいますが、言葉をうのみにすることなく、室内環境、温熱環境がどのくらいなのか、ぜひ確認してください。

 

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温熱環境が優れた家を建てるならイエローチェア・ハウス

 

イエローチェア・ハウスは、イギリス郊外や海外の田舎で豊かに暮らす人々のように、

「素朴で愛らしく、家族と永く楽しく暮らしたい」

と考える、そんな家づくりをお手伝いするために、海外の優れた建築思想と日本建築の良さを融合した注文住宅の新築・リフォームを行い、イギリスの息遣いを感じる家茨城県内で提供しています。

 

そして、つくば市にて高性能住宅でありながら、自然に寄り添う”漆喰の街”を手がけることになりました。

 

 

 

温熱環境のための資材の確保も充実

弊社が使用する建築資材(木)は国産材にこだわり、協和木材との提携しています。協和木材さんとの提携によりウッドショックの影響も受けていません。

つまり、温熱環境のために資材が多く必要な場合でも、問題がありません。

 

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オンライン(ZOOMやLINE)<家づくり相談会>も行っております。

また、つくば並木にモデルハウスを公開中です。

 

 

 

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著者情報

吉成 悠
吉成 悠
家をつくるということ。
それは単に道具としての“HOUSE”を組み立てる作業ではありません。
家族が笑顔で快適に過ごせる“HOME”をつくるお手伝いをしています。

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