オープンハウス|ブリティッシュインダストリアルインテリアデザイン
いよいよ涼しくなってきた今日(天気は関係ありませんが。笑)は、BIIDを解説します!
イエローチェアハウス のBIIDは、British Industrial Interior Designの略語です。
BIIDをインスタグラムなどで検索すると、イギリスのインテリアデザイン学校が出てきます。でもそのことを指しているわけではありません。笑
そもそも、欧米の家は古き良きデザインを継承している趣があります。日本の家は何も継承していないというか、なんとも不思議で粗末な印象は今でもあります。
とても味気ない家が多く、ヨーロッパやアメリカの家や街並みと比べると、一目瞭然。
“今でもある”というのは、僕は20数年ほど前、ファッション関係の企画の仕事に携わっていました。当時の日本は、なんでも売れまくる発展的な潮流の中にあって、会社は積極的にヨーロッパやアメリカのファッションを学ばせてくれました。ニューヨーク、ソーホーあたりは4度ほども足を運ぶ機会に恵まれたのです。
そのときの欧米渡航で見て、学んだこと。
見て感じたことは、どこに行っても、たとえ田舎の方に行っても、建物や家にその地の特徴と、趣があった。
(こんな家いいなぁ)ってね。
学んだことは、グッチにしてもプラダにしてもファッションの歴史を5年も10年も(!?)かけ、心というよりも全身にすりこませてはじめて、みずからのデザイナーとしての一歩を踏めるというものでした。
(ファッションの世界は簡単じゃないな)と。
その意味では、建築、そして家づくりも同じはずです。
家づくりという仕事についた頃の印象は、
(どれもこれもなんかヤボったいな…)
当時は戦後からの建築ラッシュが、バブルが崩壊してもなお続いていました。多分、日本は急すぎたんだと思います。
偉大な建築家はいましたが、その志向は大衆に降りてこなかった…
本音で言えば、昔ながらの大工さんの技術、そして和の建築をゆっくりと継承できたならば、新しくも日本らしく美しい家並みが残っていたのだと思います。。
とにかく当時は、規格化の大波が寄せていて、父も周りの雰囲気も、業界、ユーザーまでもが、チープな工業製品(仕入れは決して安くない)を使うことが近代建築だと思い込んでいるようでした。粗悪品でダサい建材ばかりが出回り、張りぼてのデザインのデの字も感じられない家づくりが日本中を取り巻いていました。
デザイン、家をきちんと学んだ人が、潮流を作っていないことは、誰の目にも明らかでした。
とは言え、当時の僕も建築を学んだものではありませんでしたが。でも素人ながら、とてつもない違和感を感じていたのです。
作るなら、どこを切り取っても宝箱(『家は生活の宝箱でなくてはならない』ル・コルビュジェ)になるよう、よく学び、よく遊び、よく作ろう という思いは、昔も今も変わりません。
前置きが長くなりましたが、、
今日からオープンハウスの“懐かしき未来の家”の紹介です。
木とアイアンと漆喰にレンガが特徴の外観。
内部もそのしつらいを踏襲しています。
ブリティッシュ・インダストリアル・インテリア・デザイン
そもそも Industrial Interior Design は、アメリカで生まれた工業的なインテリアを指しています。
インダストリアルデザインは、元々工業化の波で出てきたもので1920年代からありました。ユーザーよりもむしろ生産性を意識した機能的デザインと言えるかと思います。
ちなみにこちらの文献を参考にしています。面倒な文章(笑)ですが、興味のある方はご一読くださいね。
→ インダストリアル・デザインの起源と発展 ― ヨーロッパとアメリカの潮流(2) ―
インダストリアルとデザインの間にインテリアが入ると、少々意味合いが変わります。
アメリカの工場の無機質感、クールなインテリアを指すようになります。無機質と言っても、素材が大切。レンガや鉄、はもちろん、(ヴィンテージな)レザー、(あたりの入った)ジーンズや、(古い)木材といった有機的な素材もキーワードになる。
似たデザインには、ブルックリンスタイルがあります。それは、もっともっとレンガを使って、クールなシンプルさに重厚感がましたもの。
イエローチェアハウス のインダストリアルインテリアデザインは、少しブルックリンに近いです。そして、頭にブリティッシュを付けています。ですので、しゃがれたオークの床をはじめとした古びた木材がイメージの中央にあります。ですので、木をふんだんに使う。
白いレンガタイルと、梁が上空に飛ぶ大きな吹き抜けが特徴のLDK。
枠をブルーグレーに染めたガラスドアとニッチのある玄関ホール。
キーアイテムの2階廊下のアイアン。
テレビ裏のホワイトレンガの壁。
う造りしたムク床の階段ステップ。
インダストリアルなデザインの照明器具。
ブルーグレーに染めた木とアイアン脚のシェルフ。
途中の息切れ感満載の文章(笑)ですが、今朝はごたくばかり並べて失礼しました!笑
僕たちの哲学はなんなのか…イエローチェアなりの本物を見つけ、努力していきます。
頑張って作ったブリティッシュインダストリアルインテリアデザイン、今日から2日間、新築内覧会で目で確認していただくことができます。
BIID_2nd “懐かしき未来の家”をオープンハウスいたします!
詳しくはこちら ↓↓↓
満を持して、イエローチェアハウス の“BIID”を解説させていただきました!笑
注文住宅ならではの内容が満載です。ぜひぜひ冷やかしにいらしてくださいね。
著者情報

- イエローチェア・ハウス代表
-
私たちの家づくりへのこだわりは、すべてはそこに住まい、暮らしの場を作られるご家族のためにあります。
ぜひ、一緒に工夫しながら家づくりを楽しみましょう!
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