コンサバトリーをつくろう|サンルームとの違いと実例紹介
おしゃれなガーデンルームであるコンサバトリーは、使い方がいろいろとあり、ぜがひでも家に取り入れたいですね。今回は、コンサバトリーで気になるサンルームの違い、コンサバトリーのスタイル・実例と充実した内容でお届けします。
Contents
コンサバトリーとは
庭と家を結ぶ場所として建てられるガーデンルームの一つです。
イギリスで、18世紀ごろから伝統的に造られている住宅スタイルで、壁や屋根はガラス張り、庭に大きく張り出している建物という特徴があります。
一つの部屋ほどの広さがあり、低木やハーブを栽培するための場所としての役割がありました。
現代では、家の中にいながらも、日光の暖かさ・明るさのもとで自然を近くに感じ、落ち着いて過ごせる場所として考えられ、一つの建物としてのセンスの高さやおしゃれさに惹かれ、関心が高まっているガーデンルームの形です。
コンサバトリーがなぜイギリスで必要だったのか
他国との交易がすすみ、植物や果物を保存・栽培用の温室(ビニールハウスのようなもの)が必要でしたが、イギリスにはビニールが存在しなかったことも重なり、部屋は、木材とガラス張りでつくられました。
時は流れ、建築技術の発達とともに、温室のみの役割から人が過ごせる部屋(居住性)も考えられるようになり、自然を身近に感じられる空間として、現代のコンサバトリーのように変化をとげたと考えられています。
多くの種類の植物を保有することは、イギリス貴族の富の象徴にもなっていたことも重なり、コンサバトリーは必要不可欠な建物だったのです。
サンルームとコンサバトリーとの違いは
『コンサバトリー』を調べていくとどうしても「サンルーム」とどう違うのか分からなくなってしまいませんか。
多くの人は、”コンサバトリー=イギリス風サンルーム”と考えるようになってしまいます。
実際に、大きな違いはありませんが、細かく考えれば違いもありますので、ここで整理しておきましょう。
そもそもサンルームは、日光をできるだけ多く入れるように工夫された部屋を指します。コンサバトリーと同様に、壁や屋根はガラス張りでつくられることが多いですが、最近では、ウッドデッキに囲いをし、囲いの上部分をガラス張りもしくは窓や壁をつけない場合もあります。
サンルームとの共通点
ご紹介してきたように、サンルームもコンサバトリーもガーデンルームの一つであり、主流は壁や屋根がガラス張りにで光をたくさん取り入れられます。
外(庭)と住宅をつなぐ空間であり、部屋に広がりを持たせる面もあれば、外の開放感も感じられる面もあり、活用方法が多くあります。実例は、コンサバトリーの4つのスタイルをご紹介した後でお伝えします。
コンサバトリーの4つのスタイルを紹介
コンサバトリーは18世紀ごろからありますが、歴史の変化(王朝の変わり)とともにスタイルが変化し、王朝名を由来した3つのスタイルとその原型にあたるタイプの計4つに分けられます。
1.ジョージアンスタイル
正面5面のつくりで、ガラス張りの壁で、フレームも気にならず、ゆったりたした視界が広がり、周りの植栽が良く見えるようになっています。
2.ヴィクトリアンスタイル
コンサバトリーの中でも多くの方に好まれるスタイルで、正面3面のつくりかつ屋根の骨材が多いので、強度があり、まさにイギリスの王朝を感じさせる雰囲気をもっています。
3.エドワーディアンスタイル
四角形のつくりで、ヴィクトリアンに比べ威厳さを感じられる雰囲気を持っています。内部のコーナースペースが広く有効に活用でき、収納棚なども余裕に設置可能で、日本の家屋に馴染みやすい特徴があります。
4.リーントゥモデル
エドワーディアンと同様に四角形のつくりですが、4つあるスタイルの中で、原型とも言われ、一番シンプルなつくりです。片流れの屋根で、サンルームと似通っており、外観の雰囲気をあまり変えることありませんので、どんなスタイルの家屋でも馴染みやすいスタイルと言えます。
コンサバトリーの実例紹介
コンサバトリーは家の中にいながら、外を感じられる空間ですから、どう生かすかがポイントになります。雨でも干せると洗濯物の干し場するのはもったいないと感じることでしょう。
自宅カフェの場所として使う
読書を楽しむのもあり、外の景色を見て楽しんだり、カフェタイムを満喫できそうです。
床のタイルに目を奪われますが、窓から入る風と木の香りを感じて、別世界にいるような気分になれそうです。こんな時は、紅茶やハーブティーがピッタリでしょう。
先ほどとは異なり、部屋全体が白さ・淡さで明るさが出て、窓もすりガラスで外の景観を楽しみにくい部分がありますが、れっきとした一つの部屋になっています。優雅なカフェタイムを楽しむのも一つですが、プライバシーが保たれているので、事務所のような使い方をしたり、子どもの遊び場にしたり、趣味を楽しむ部屋にしたりするのもおすすめです。
ワイワイ楽しく家族で食事
スペースが必要になりますが、日本ではなく外国で暮らしているような気分になれそうな実例です。
棚を置いても部屋として十分なスペースがあります。調度品の数々も好みのスタイルで揃えるのがポイントです。あえてラグをひくことで、特別な空間づくりができています。三段のお皿に乗ったスイーツやサンドイッチを中心に、イギリスのようなアフタヌーン・ティーをしてみましょう。
まさにヨーロッパやアメリカのクリスマスシーズンのような空間です。外は緑に溢れていますが、冬のクリスマスのドキドキ感を味わえそうです。外の景観を身近にかつ強く感じられる使い方ですね。
外で行う趣味を家の中でも取り入れる
思い切って室内にテントを張った実例です。家の中にいながら、テントの中で眠れるなんて贅沢な使い方と言えますね。まさにアウトドア感満載ですから、焚き火がしたくなってしまいそうです。火の扱いにはくれぐれも注意が必要ですが。
コンサバトリーが作られた本来の理由である、ガーデニングを室内でも楽しみましょう。ガーデニングの道具を置いたり、室内で花を育ててみたりと、いつでもどこでも花や草を愛でる生活をしましょう。
お客様を招く場所に
コンサバトリー発祥の地、イギリスでの実例です。リーントゥスタイルを最大限に生かした配置・空間づくりになっています。奥に広がる庭園と落ち着いた雰囲気をもつ家具の面々、さりげない色のグリーンの壁が見事に調和しています。コンサバトリー自体に広さもありますので、いつでもお客様を招いて、もてなせる場所になっています。
コンサバトリーの難点対策を考える
さて、いくつかの実例を紹介してきましたが、コンサバトリーを検討されている方々が気にされるのは、室内温度の調整です。太陽の光を取り入れることを目的としていますから、暑くなりやすいのです。
対策として、以下の方法があります。
・屋根は複層ポリカーボネイト製したり、通常の住宅の屋根づくりにする
・屋根や窓に、シェードやカーテン・遮熱・断熱フィルムをつける
・風通りのよいつくりにする
・コンサバトリーにかげをつけるため周りに木を植樹する(落葉樹がおすすめ)
・エアコンを取り付ける
暑さだけが注目されがちですが、お手入れの面や他の季節にも対応できるように、依頼先にも確認しましょう。
コンサバトリーの費用
コンサバトリーは後からでもつけられる別室ですから、新築だけでなく、増築やリノベーションも可能です。建築材や広さにもよりますので、金額に誤差は生じますが、一般的には150万から300万と言われています。
価格の妥当性は、人の考え方にもよりますので、コンサバトリーの活用の仕方・お手入れの面も考えて検討しましょう。
コンサバトリーのご相談はイエローチェア・ハウスへ
イエローチェア・ハウスは、イギリス郊外や海外の田舎で豊かに暮らす人々のように、「素朴で愛らしく、家族と永く楽しく暮らしたい」と考える、そんな家づくりをお手伝いするために、海外の優れた建築思想と日本建築の良さを融合した注文住宅の新築・リフォームを行っています。コンサバトリーはまさに得意分野の一つです。
また、家づくりにおいて、新築でありながら嫌な匂いがしない化学物質を極力使わないことも大切にしています。
”家”は家族と暮らす憩いの場所です。そのためには、家族が健康で気持ち良く住めること、永年愛着を持って暮らしを楽しめることが大切かと思いますし、私たち、イエローチェア・ハウスの家づくりへのこだわりです。
建築の際は、まるで何十年も経ったかのような風合いのある自然素材や日本の木をふんだんに使い、性能や機能性も重視した快適で、住む人にも環境にも優しい家づくりをモットーに取り組んでいます。その目指す家づくり、自然素材のよさを活かすのは、職人さんの高い技術が必要です。私たちのデザインを最大限に活かしてくれる職人さんの技術は、何事にもかえがたく、私たちの誇りでもあります。
「家をつくろう」と思い立ったとき、コンサバトリーのことだけでなく、間取りや収納を工夫したり、デザインをイメージしたり、予算のことを考えたり、いろいろ悩むことでしょう。ですが、自分たちは「どんな暮らし方をしたいのか?」をポイントにおいて、考えていく必要があります。
自分たちの理想の「家づくりを考えたい」と思ったら、まずイエローチェア・ハウスのおうちづくり無料ガイダンスに参加してみてください。ご参加いただいた方にはあなたの理想の家を「無料」でデザインしますので、ぜひお気軽にご相談ください。デザインは他社で使ってもらってもかまいません。まずは、家づくりの楽しさを体験していただきたいのです!
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著者情報

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家をつくるということ。
それは単に道具としての“HOUSE”を組み立てる作業ではありません。
家族が笑顔で快適に過ごせる“HOME”をつくるお手伝いをしています。
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