リビングに吹き抜けを|2階建も平屋にもおすすめ
家族が集まるリビングは、家の中でも大きな面積を占め、広く開放的に感じられるように、『吹き抜け』とセットで建てられることが増えています。そして、リビングの『吹き抜け』は2階建だけではなく、平屋にも取り入れられます。
リビングに『吹き抜け』があると、天井が高く、一層広く感じられ、なおかつデザイン性もあり、おしゃれになりますが、『吹き抜け』を後悔した。。との声もあり、これから家を建てようと考えている方は、悩みますね。
リビングの『吹き抜け』は、きちんと対策を講じれば、快適に暮らしていくことができます。『吹き抜け』のメリットや、対策方法、平屋での『吹き抜け』事例をご紹介します。
<コラムのポイント>
●『吹き抜け』とは、上の階の床と下の階の天井をなくし、上下階をつなげた空間のことを指します。
●リビングを吹き抜けにするメリットは、部屋に広がりができること、空間が明るく、風通しがよくなり、おしゃれに見えることです。
●リビングを吹き抜けにし、後悔した理由を参考にし、後悔しない家づくりを目指しましょう。
●実は平屋でもリビングを吹き抜けにすることは可能です。
●悩むよりプロに相談!家づくり相談でイメージを膨らまそう
Contents
『吹き抜け』とは
『吹き抜け』は連続した階が一つの空間になるように、床や天井をなくした設計のことをです。
上に高く広がる空間には、広さだけではなく、デザイン性の高さを感じることができます。
リビングを吹き抜けにするメリット4つ
■天井が高く、広く開放的になる
■自然光が入り、室内が明るい
■風通しがいい
■おしゃれに見える
広く、開放的
空間の区切りとなる、天井部分がなくなるのですから、上に広がり、奥行きが出ます。
広い空間は、閉塞感がなくなり、開放的と感じられます。
自然光と明るさ
『吹き抜け』にすることで、天窓をつけることが多いのですが、壁から窓にすることで、自然光が入ってきますし、自然光が入ることで、室内が、より一層明るくなります。
風通しがいい
窓を開けただけで、心地よい風が入り、室内の空気の入れ替えが早いです。
風通しがいい家は、換気が早く行われ、家(建物)や家具にカビが発生することを抑制できます。
また夏では、室内の暑い空気を追い出すことで、エアコンが効率よく稼働できる環境を整え、室内の温度を早く適温にすることができます。
おしゃれ
今の新築で『吹き抜け』が採用されることが増え、目新しさはなくなってきましたが、見える景色、内装を含め、空間全体がおしゃれに感じられます。
吹き抜けを後悔する理由4つ
『吹き抜け』のメリットを理解した上で、後悔した。。といわれる理由も調べました。
以下4つが主な理由です。しかし、理由ばかり気にすることなく、どうすれば後悔せずにすむのか考えるきっかけと判断してください。
□冬の寒さやエアコンの効き具合(光熱費含む)
□匂いや声・音
□2階部分のメンテナンス
□吹き抜けより、2階に部屋がほしかった
冬の寒さとエアコンの効き具合
『吹き抜け』は、空間が大きくなりますから、エアコンやその他暖房器具を使用しても、時間がかかります。
夏も同様に、部屋全体を快適な温度にするために、エアコンを稼働させなければならず、光熱費がかかるとの声が上がってしまいます。
匂いや声・音
家族が集まるリビングでは、当然声や音が生じます。またリビングにつながったキッチンからも匂いが移ってしまいます。
2階などの個室にこもっていたい場合には、声や音は耳障りなってしまいますし、いい匂いならまだしも、焦げた匂いは、嗅ぎたくないものです。
通常であれば、壁や天井など遮っていたものがないため、広がってしまうのは否めません。
2階部分のメンテナンス
声や音、匂いは一時的に我慢すれば、いずれは消えますが、家事をする人にとって面倒になるのが、掃除です。
毎日するわけではありませんが、窓の汚れや照明の汚れを掃除する際、一般的な掃除道具では届きません。(近年は、高い場所に届く掃除道具の販売も増えてはいますが。)
掃除の度に専門業者に依頼することも、手間ですし、お金もかかります。
吹き抜けより、2階に部屋がほしかった
おしゃれな家にしたいから、という理由で『吹き抜け』を採用された場合、いざ生活をしてみると、より広い個室がほしい、収納スペースがほしいと考えることは少なくありません。
『吹き抜け』をつくる分、どうなるのか、シュミレーションをしっかりとすべきです。
家を建てようと考えるなら、後悔した声を参考に、対策をしっかり講じればよいのです。『吹き抜け』を諦める必要はありません。
<番外編>
後悔した。。。という理由には挙がらない事項ですが、『吹き抜け』で注意したいことは、外から見えないようにプライバシーを確保することです。
『吹き抜け』は、窓を大きくとることが多く、リビングの位置(間取り)や住宅が密集した地域では、周りから見えやすいデメリットがあります。
柵や植樹によって、外から中を見えないようにする工夫が必要です。
後悔事例から学ぶ対策、、後悔で終わらせない
どうすれば、リビングを『吹き抜け』にしても快適に暮らしていけるのか、考えていきましょう。
寒さやエアコンへの対策=>高気密・高断熱の家
室内の温度が逃げないようにする、また外気温に影響されないように、断熱性を強くすることです。
『吹き抜け』にするから、というよりも、エアコンの効率性をあげ、なおかつ家の中の全体の温度差をなくし、体への負担を軽減するためにも、高気密・高断熱の家を建てることは重要だと考えます。
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匂いや声・音=>キッチンの壁のつくりを考えや防音性を高める
キッチンの匂いが気になる場合は、換気扇の位置に注意しましょう。
声や音が気になる場合は、防音性の高いドアや壁にしましょう。なお、天然(無垢)の木には、吸音性があるため、木を多く使った家を建ててみることも効果的でしょう。
高い位置のメンテナンス=>ステップフロアや踊り場をつくる
『吹き抜け』の下の階の掃除は、通常と変わらないと思いますが、問題となるのは、高い位置部分のメンテナンスです。
メンテナンスを考え、ステップフロアや踊り場をつくることで、ご自身でも届く環境を予め設置します。
脚立などでは危険性が高まりますので、いかに安全にメンテナンスができるかを重要視しましょう。
2階部分の部屋数や広さの少なさ=>吹き抜け部分の面積を減らす
面積のことを考えると、『吹き抜け』にするか、しないかの話になる場合があると思いますが、リビング面積の半分だけ『吹き抜け』にすることで対応が可能でしょう。
もちろん、半分ではなく、設計士さんなどとしっかりと打ち合わせをし、どれだけの部分を『吹き抜け』にするのか決めるとよいでしょう。
平屋で『吹き抜け』もできる
1階部分しかない平屋でも、通常天井が入る部分を『吹き抜け』にすることができます。
メンテナンスを考え、踊り場もいいですし、中2階もしくはロフトと組み合わせてつくられる場合もあります。
2階建に比べて、天井の高さが低くなります、エアコンの効率が2階建よりいいと感じられるでしょう。
平屋だからこそ『吹き抜け』
平屋の場合、もともと奥(横)に広がりを感じる家の構造です。
『吹き抜け』によって、奥(横)だけではなく、上(縦)にも空間の広がりができますので、広く感じることができるでしょう。
反則技!?『吹き抜け』っぽく見せる
『吹き抜け』にしたいけれど、やっぱり後悔したくないから、一般的な家のつくりにしようと決める場合もあるでしょう。
遠近法を応用する形です。例えば、部屋とのつなぎ目(しきり部分)の壁を、あえて下にし、上部にカーブを描くようにすることで、手前に見えているよりも天井の高さが高いため、上にも空間があるように錯覚します。
まとめ|家づくり相談会で『吹き抜け』のイメージを明確に
イエローチェア・ハウスは、イギリス郊外や海外の田舎で豊かに暮らす人々のように、
「素朴で愛らしく、家族と永く楽しく暮らしたい」
と考える、そんな家づくりをお手伝いするために、海外の優れた建築思想と日本建築の良さを融合した注文住宅の新築・リフォームを行い、イギリスの息遣いを感じる家を茨城県内で提供しています。
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著者情報

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家をつくるということ。
それは単に道具としての“HOUSE”を組み立てる作業ではありません。
家族が笑顔で快適に過ごせる“HOME”をつくるお手伝いをしています。
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