“先進的窓リノベ事業” でお得に茨城の家を暖かくする方法 第2章
事務所があまりにも寒いので、メダカたちをわがやに避難させました。
うちも寒い方ですが、もう少しあたたかくしたいものです。。
Aさま邸での検証は続きます。
今回は前回に続き、内窓を入れることで得られる効果です。
このままでは今年の電気代は去年の倍になりそうだ、というのが前回の結論でしたが、、
内窓を入れると、はたして電気代は安くなるのか、部屋は暖かくなるのか??
まずは、内窓を入れることによって、電気代がどれくらい下がるのかをシミュレーションしてみました。
こちらが、内窓を入れた後の予測です。
具体的にはこちら。
604,954円→485,947円まで削減できる予測です。
ちょうど2割の削減です。(リノベ前のデータは前回のブログをご覧ください)
内窓入れ→ 22ヶ所
窓交換→ 1ヶ所
玄関ドア→ 1ヶ所
を予定した上で、シミュレーションしました。
ひとつ残念なのは、玄関ドアがこの補助金の対象にならないこと。玄関って寒いですからね。でもだいじょうぶ、玄関ドアは“こどもエコすまい支援事業”を活用できます。タイトルだけで解釈しようとすると、「子供は社会人だし。」「うちの子は18歳越えてるから。」とお思いになるでしょう。
ところが、そのような家庭も対象になります。若い夫婦、18歳未満の子供がいる家庭では、補助額の上限があがる、というだけ。
玄関ドアですと、30,000円から45,000円の補助が得られます。
この際だから、玄関ドアも冷たいアルミ製から、あたたかな断熱ドアへ。
この“こどもエコすまい支援事業”は、“先進的窓リノベ事業”と併用できることがポイントです。ワンストップでお得に活用しましょう!
A様はこの制度を利用して、ユニットバスの交換も考えているそうです。
建物の性能は、どのように変わるのか、見てみましょう。
もうひとつの課題、“あたたかさ” の話。
少し解説しますと、、
かりに20℃から27℃に保つために必要なエネルギー〈用途別エネルギー需要〉は、家全体で30%削減できました。用途別に見ると、暖房の比率が70%ということで変わりはありません。やはり何をしても冬の暖房がいちばんかかります。。
部位別の損失係数〈部位別熱損失〉では、窓から逃げる熱が、かなり削減されました。45%→14%。壁断熱の弱さが目立つようになりましたね。断熱交換はかなりの工事費になるので、こう考えると、新築のときにいかに断熱をよくしておくかが、将来のコスパにつながるといいうことが分かります。
窓リノベでは、日射の取得〈日射取得熱量〉が減ります。というのは、南側は日射取得断熱ガラスを採用しますが、東西北は日射遮蔽断熱ガラスを採用するためです。冬だけを考えると、太陽熱を取り込まないことは、マイナスです。ですが、夏の太陽熱は、暑くする要因になってしまいます。ですので、季節のバランスをとって、南は“よしず”で太陽をさえぎる工夫をするなどして、3面はできるだけ取得しないガラスを選択します。
窓の数が同じで、日射取得は減ることにより、無暖房時の家の室温は上げることができません。〈冬の予想平均室温〉これを改善するなら、壁の断熱をよくして、より熱損失がおきないようにすることになります。
建物の性能〈建物性能〉で気になるところとしては、Ua値が0.98ということで、新築で言うところの2025年に義務化予定である省エネ基準には少し届きません。0.87<0.98。今お住まいの家に比べれば、間違いなく「あたたかくなった!」と実感できるものの、少し物足りというのが正直なところでしょう。とはいえ、数字上はリノベ前より、メチャクチャ改善されているのですが。。
暖房負荷〈冷暖房負荷〉は1月の棒を見ると、7,500kWhが5,000kWhへと、30%以上も下がっています。
リビングを28℃設定のエアコンで暖房していたとすると、20℃で保てるということ!?
少なくとも言えるのは、暖かくなるのは間違いない、ところでしょう!
Aさま邸は寒い間に工事を進めますが、室温計を3ヶ所に置いてくださることになりましたので、リノベ前とリノベ後をしっかり計測して、またお伝えします!
シミュレーションでは、
2割お得になって、3割あたたかくなる
ということになりました。
とは言え、最初に500万かかって、補助額が100万円です。
というのでは、重い腰は上がりませんよね。
次回は、いくらぐらいのお金でできるのか?
それに答えます。
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“費用と効果” を分かりやすく!
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著者情報

- イエローチェア・ハウス代表
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私たちの家づくりへのこだわりは、すべてはそこに住まい、暮らしの場を作られるご家族のためにあります。
ぜひ、一緒に工夫しながら家づくりを楽しみましょう!
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