家づくりは暮らしの場づくり|注文住宅を後悔しないための意外な5つのポイント
こんにちは。
代表の阿部よしあきです。
桜が美しい……。
うちの近所の公園もまだまだ見ごろ。
例年よりは風が弱く、長くもってくれそうな感じしません?
我が家のガーデニングも花盛り。
うちのトイプーのココアも花は大好きです。
と言っても、花に食指が動くようなんですが……。
奥さんが「食べないでよ……!」といつも静かに威嚇しています。
春におきる暮らしの小さな出来事は、心を癒し、また励ましてくれますよね。
さて本題です。
家は、“幸せの場づくり” です。
家づくりはこんなことも考えてみる必要がきっとあります。
後悔しないための意外なポイントを5つに絞ってみました。
これから注文住宅での新築を考えている方には、ヒントが落ちていると思いますので最後まで、お付き合いくださいね。
減らしたい庭のコンクリート
若かりし30代は、家の雑事を減らしたいもの。
それゆえに、、
「南側は、全部パーキングにしてコンクリートを打ってほしいです。草取りできないし……。」
このような要望は実に多い。それはとても理解できます。僕もそうでした。
とにかく30代は忙しいですよね。仕事、子育て、趣味、エトセトラ。
でも、南面のコンクリートはちょっと待ってください。
メンテナンスフリーなコンクリートは、デメリットも多いんです。
一番の理由はそう、寒さと暑さを助長します。
南側は太陽熱を取得しようという考え方が、いまや標準的です。
南側の窓は、冬に太陽熱を採り込んで、室内の温度上昇を期待しつつ、外に暖気を逃がさないという日射取得断熱ガラスを採用します。
対して、東西北の窓は、太陽熱を拒絶し外に温度を逃がさない、遮熱断熱ガラスを使います。
ガラスのことをもっと知りたければ、このサイトが簡潔でわかりやすいです
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もう少し考察すると、夏の暑い1日、南側全面がコンクリートですと、コンクリートの反射熱で家の中に太陽熱を取り込んでしまいます。
室温がどんどん上がります。
エアコンの燃費は悪くなっていきます。
これがコンクリートを避けたい一番の理由です。
冬は視覚的に寒々しい。
これは検証できているものではありませんが、芝生の方が室温を上げてくれるような気がしています。
ここからひも解く、暖かくて涼しい家づくりのプランニングテクニックとしては、、
夏は、太陽高度が上がるので、長い庇などで日差しを避けるというプランを積極的に導入する。
大きな落葉樹を掃き出しの前に植えるなんてのも有効。
冬は、太陽高度が下がるので日差しを積極的に取り入れます。
窓面積を大きくとるのが有効です。
そして、できるだけコンクリートではなく、芝生などを植える。
あと、後述しますが、一度コンクリートにしてしまうと、他の楽しみを見出したときに簡単には取りのぞけません。
つくばモデルハウスは2棟とも、夏冬にしっかり対応したプランになっています。
ぜひ参考にご覧くださいね。
アイデアは時間軸で振り返り
今のあなたが30歳でお子さまが一人で2歳だとして、いま考えてる欲しい間取りと、20年後に欲しい間取りって、変わらないと思います?
答えは残念ながらNOです。
間取りだけではありません。
実現したいことやりたいことも含めての話です。
たくさんの家づくりをお手伝いしてきた中で、様々なご要望を耳にしてきました。
「子供のために、階段の下は小さなアーチのかかったトンネルを作ってほしいんです。」
「ロフトからは滑り台が欲しいです。」
「ニッチが好きなので、壁の全面にお願いします。」
などなど、もしかすると笑っている人もいるかもしれませんが、過去にぜんぶ作っています。
いやいや、気持ちはわかります……。
子供の笑顔が見たいんですよね。
僕自身も若かりし頃は、プランのひらめきを面白がり同意した、ということも否めません。
またユーザーがあまりにも盛り上がっていると、心では思っていてもなかなか否定できずに作ってしまったケースもあります……。
(よわい50を超え、ようやく精査してアドバイスできるようになりましたが)
大切なことは10年後に必要か、20年後はどうなっているか、想像することです。
「家は3回建てないと理想の家は建たない」
ということわざを聞いたことがある方も多いでしょう。
その語源は、家族構成の変化だそうです。
夫婦になって子供が生まれたとき
子供が成長して大人になるとき
子供が結婚などで家を出るとき
想像してみてください。
必要な間取りも実現したいことも変わりますよね?
残念ながら家づくりの答えは、優秀な建築家にも、ファイナンシャルプランナーにもありません。
彼らはあくまでアドバイザーです。
ご自分の中に見つけなければなりません。
僕自身の体験談では、、
齢30と齢50では、可愛いものが異なります。
年齢に合わせたコーディネートがきるように作り過ぎない、ということ。
言い換えればできるだけシンプルに作る、ということ。
いちじき流行ったミニマリストに近いところがありますか。
イニシャルコストも安くなりますし。
メリットが大きい小さな家
プランの打ち合わせが始まったとします。
小さく作りたい、という方はまずいません。
ほとんどの人が固定概念があって、平屋は30坪以上、2階建なら35坪以上を望まれます。
小さく作るという選択をする人は、10家族いたとして1家族ぐらいですね。
そして打ち合わせするごとに、家が大きくなっていきます。
でも、実際に住んだ方の意見を聞くと、コンパクトにした方で後悔している人はいません。
おどろくような工夫をしていて、楽しんで住まわれているように見てとれます。
その暮らしを見てみたいという方は、資料請求ページからご要望ください。
OBの家を見にいきませんか?
参考になりますよ。
大きくした方はどうかというと、それぞれ悩みを秘めている印象があります。
掃除が大変、あたたかさが逃げる、和室は物置部屋になってる、などなど。
もっとも重要かつ客観的な要素をお伝えします。
小さく凸凹していない家はあたたかさに有利です。
形や大きさは実際のUA値に影響するのです。
ちなみにUA値とは、家の外周1㎡あたり、内外温度差1℃の時、何ワットの熱が逃げるか?という数値です。
言い換えると天井、壁、床、基礎、開口部(窓や玄関)から逃げる熱を、空気に触れている表面積で割った数字。
ややこしいですが、何度も読み返せばなんとなくイメージしてもらえるのではないでしょうか。
外気に触れる表面積が小さいほど、冷暖房の効きが良くなるよ、ということ。
家が小さければもちろんのこと、同じ坪数でも、形によって表面積は変わります。
動画でも解説しているので、お時間のある方はご覧になってくださいね。
「うちは断熱性能いいですよ。」
という説明は、今後もさらに多くなってくると思いますが、
「UA値はいくつですか?1棟1棟の計算ですか?」
とぜひ聞くべきです。
家のアウトラインを決めるのは、間取りです。
間取りによって性能は変わるのです。
つまり小さな家でシンプルな家の方が、断然コスパがいい。
逆を言えば、プランが大きくなったら、断熱の予算も増やすべきなんです。
外構に必要な土とフェンス
南側のコンクリートはできるだけ減らす、とお伝えしましたが、ここではさらに、、
コンクリートを減らして、土を残しましょう、という提案をします。
土を残す意図は、いつなんどきガーデニングや家庭菜園をしたくなるか分からないからです。
コンクリートでは、プランター一択になってしまい、家庭菜園ともなると畑を借りて出掛けるようです。
せっかくの戸建ての家なのに。
30代でハマる方は、ほぼ見当たりませんが、40代も後半に差し掛かるとなぜかやりたくなる人が続出です。
その時のために、土面は残すのです。
草取りが嫌なら、コンクリートを打たずに防草シートを引いて砂利を引けばいいので。
コンクリートを打つより工事費も安くすみます。
それなら、家庭菜園やってみようと思ったときにいつでも撤去して、スタートできますよ。
フェンスで囲えるように外構プランをたてることをオススメする理由は、“犬” です。
「そんな余裕もないし、だいたい犬を飼うつもりもないし。」
そう思われるかもしれません。ですよね。
フェンスはすぐでなくともいいです。
でも、仮に必要になった時になるべく安くフェンスが設置できるようにしておくのです。
この理由は、いつなんどき犬を飼うかわからないから。
20年前に家を建てさせていただいた僕の友人Oは、犬嫌いを公言していました。
でも、後々トイプードルを3匹飼っています。1匹は高齢で去年亡くなりましたが……。
我が家でも5歳になったトイプードルを飼っています。
そしてものすごく便利だと感じているのが、たまたまなんですけど敷地がぜんぶ囲われているので、ドッグランになっていることです。
家の中でおしっこもうんちもしませんし、家の中でも外でも知らない人には吠えるので優秀な番犬にもなっています。
何よりいったん飼ってしまえば家族なので、自由な空間を広げてあげたいものです。
うちのココアは、あまりストレスなさそうですよ。
先日完成したHさま邸は、すでに大きな方のプードルを飼っているので、このように最初からがっちり作りました。
きっとプードルくん、喜ぶでしょうね。
これも大真面目な提案です。
おいおい家庭菜園とドッグランを見据えて、外構工事を計画することを提案します。
こだわるべきはC値
気密を下げることは、あたたかな家づくりにとても重要です。
「またこの話?」とお思いかもしれませんが、それぐらい重要です。
以前のブログで書いた記事も参考に読んでくださいね。
クリック↓ ぜひ参考にしてみてください。
一種換気を選ぶよりもまずは、C値はよくすることにこだわった方がいい。
0.5以下にすると、あたたかさだけでない以下の効果を期待できます。
「グラスウールは、壁の中で劣化して落ちたりしてよくないって聞いてます。」
グラスウールが黒ずんで落ちている現象は、確かに僕自身もリフォームなどで何度も目にしました。
それは壁の中の結露が原因です。
C値にこだわる工務店であれば、これはもう過去の話。
壁体内結露を抑えることは、家が長持ちするということです。
この題材は面白いと感じているので、別の機会でブログにしたいと思います。
かりにどこかに隙間が空いているとします。
部屋をあたためたとき、室内の空気は上昇します。
あたためられた空気は、天井付近のスキマから外に逃げて、その代わりに冷たい空気を足元のどこからか引っ張り込みます。
なので、隙間がなければ冷暖房の効きが良くなる。
スキマがなくなれば外の空気は、きちんと換気扇や吸気口のフィルターを通して、室内に入ることになります。
ですので、花粉やウィルスの侵入を抑えられる。
窓を開ける、という生活感覚は、僕にももちろんありますし、否定しません。
でも、日本の住環境はその生活形態が適さなくなっている、というのも事実なんです。
外の音がうるさいな、と感じたときに障子一枚閉めただけで、多少は軽減されますよね。
隣の部屋がうるさいな、と感じたときにドア一枚閉めただけで、軽減されますよね。
もっとスキマなく連続しているなら、遮音性と防音効果が期待できる。
気密がしっかりとられ、きちんと断熱された家は、その効果が実証されています。
長い文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。
家づくりを後悔しないための意外なポイント5つ、いかがだったでしょうか。
家づくりは、ゴールではありません。幸せの場作りと考えれば、できてからが本当のスタートです。
家づくりを成功させて、幸せな家庭を築いてくださいね。
少しでも、お役に立つなら幸いです。
明日、明後日は久しぶりに2日間連休を取らせていただく予定なので、今日は目一杯仕事します。
このブログをUPするたった今は、まだ朝の8時過ぎ。
今日の時間はたっぷりあります。
とはいうても、明るい夕方には帰宅して、ココアと庭仕事をやりたい。
畑に直接タネを蒔いたコマツナが、この通り。
間引きして、3センチ感覚に間引きする予定です。
楽しいですよ。
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著者情報

- イエローチェア・ハウス代表
-
私たちの家づくりへのこだわりは、すべてはそこに住まい、暮らしの場を作られるご家族のためにあります。
ぜひ、一緒に工夫しながら家づくりを楽しみましょう!
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