屋根の形状デザインで変わる印象的な家|おしゃれで自由な英国風建築で暮らす
住まいの外観や印象を大きく変える「屋根」のカタチ。
屋根は、建物の中でも広い面積をとる場所なので、造りの種類やデザイン次第で重厚感や高級感の演出ができる部分です。
今回は、木造平屋建てや2階建てを新築する際に役立つ屋根づくりのポイントやおしゃれな実例をご紹介します。
ぜひ、屋根の役割を活かした、自由でオリジナリティあふれる建築スタイルを楽しんでみてください。
- 屋根の大切な役割やデザインづくりのポイントを知ることができます。
- 屋根形状の種類とそれぞれの特徴、素材選びのコツをご紹介します。
- 日本とイギリス建築のいいとこどりを叶えた実例と自由でおしゃれなスタイルづくりの方法を解説します。
施工事例
Contents
1.屋根の役割とデザインづくり
まず最初に、屋根の大切な役割と屋根づくりにこだわるべき理由をご紹介しましょう。
①屋根の重要な役割
屋根は、雨や台風、地震などの自然災害から住まいを丈夫に守ってくれる重要な部分です。
また、防音や温度調節機能を担う、住み手の暮らしを支える大切な役割も持っています。
また、冒頭でもご紹介したように、住まいの外観を決めるのは屋根のデザイン次第と言ってもよいほど、第一印象に影響を与えるという点を忘れてはいけません。
②住まいの印象をデザイン
あなたが理想とする外観テイストはどんなものですか?
海外のかわいらしい田舎町風デザインや日本の都会的なモダンスタイルなど、ご家族のお好みに合った新築を建てるなら、屋根のカタチや色、素材選びが重要です。
建物全体のバランスや住まいの耐久性・機能性を守るためにも、屋根選びは慎重にこだわりを持って進めるのがいいでしょう。
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■おしゃれな外壁デザインの選び方【実例】|色や素材で楽しむ外壁づくりのポイント
2.おしゃれな屋根デザインの種類と特徴
住まいのシルエットやデザインを決める「屋根」の種類とそれぞれの特徴を見ていきましょう。
また、屋根の形状が同じでも勾配や軒の長さによって、外観イメージが大きく変わってくることも参考に検討してみてください。
①すっきりとした「切妻屋根」
切妻屋根は、一般的によく見られる家のカタチ、三角屋根のスタイルです。
シンプルな三角形だからこそ、和風から洋風までどんなテイストの住まいとも相性がよく、屋根の勾配や軒の長さを変えるだけで、大きく印象の異なるデザインに仕上がります。
複雑な造りの屋根と比べて、材料費や人件費などのコストを抑えて設計できるのもポイントです。
②個性的な「招き屋根」
招き屋根は、切妻屋根に段差をつけたスタイルで、三角屋根のデザインに個性を持たせたい場合におすすめです。
段差をつけることで強風にも強く、屋根裏の断熱性・通気性の高い住まいになる仕組みです。
③平屋で人気の「片流れ屋根」
片流れ屋根は、勾配のある屋根一面で仕上げる、近年人気の平屋建てでよく採用されるスタイルです。
シンプルな構成でありながら、勾配を活かしたスタイリッシュな外観と重厚感のある雰囲気がおしゃれなデザインです。
④スタイリッシュな「陸屋根」
陸屋根は、平らな屋根あるいは屋上のある、モダンテイストや都会的な高級感を演出したい住まいにおすすめのスタイルです。
アウトドアやガーデニングが楽しめる屋上庭園をつくることができ、また強風の影響を受けにくいカタチという特徴があります。
雨漏りリスクを対策する施工やメンテナンスも必要になります。
⑤重厚感のある「寄棟屋根」
寄棟屋根は、最上部の棟から4方に勾配をつくるスタイルです。
雨や雪、風による屋根の負担を均等に分散させることができる形状で、見た目にも安定感が出るのが特徴です。
和風・洋風どちらの建物にも似合う屋根ですが、雨どいが多くなる分、色や配置に注意が必要です。
⑥バランスのいい「方形屋根」
方形屋根は、寄棟屋根に似たデザインで同じような特徴を持っています。ピラミッドのようなバランスのいいスタイルで、勾配の傾斜で外観の印象に差をつけることができます。
⑦日本の伝統「入母屋屋根」
入母屋屋根は、日本の伝統的な住宅や神仏建築などで、よく採用される格式のあるスタイルです。
切妻屋根と寄棟屋根の特徴を重ね合わせたような複雑な形状なので、高い施工技術が必要とされます。
近年では、職人を探すのが難しくなっていますが、断熱性や耐久性の高い構造や美しい瓦のデザインを楽しみたい方におすすめしたい屋根です。
3.おしゃれな屋根の材質選び
おしゃれな屋根をデザインするには、それぞれの形状に合った素材選びも大切です。
代表的な材質の特徴をご紹介しましょう。
①粘土・セメント瓦
耐火性・断熱性・遮音性の高い「日本瓦(粘土瓦)」は、耐久性に優れた瓦の代表素材です。
多彩な色や形が選べる「セメント瓦」や「コンクリート瓦」もありますが、日本瓦に比べて耐久性が低く、メンテナンスでの修復が難しいことに留意しておく必要があります。
②天然・化粧スレート
カラーバリエーションやデザイン豊富なスレート屋根は、自由度の高い住まいづくりに人気です。
セメントに繊維を混ぜて加工した「化粧スレート」は、軽量で施工性・耐震性に優れていますが、定期的な塗装が必要になる点に注意が必要です。
粘板岩を使った「天然スレート」は、やや高価で重みがある分、耐火性や耐水性に優れ、化粧スレートよりも丈夫で持続性も高いのが特徴です。
③ガルバリウム鋼板
日本瓦の約1/6の重さで、耐震性に優れたガルバリウム鋼板は、耐久性や耐食性の高さだけでなく、豊富なデザイン展開でも人気の素材です。
錆びにくい金属系の材質ですが、断熱性や遮音性は低く、傷つきやすい点にも注意が必要です。
④銅板
軽量で耐久性に優れた銅板屋根は、日本の家づくりで長く採用されてきた素材です。
加工のしやすさと趣きのある色合いが魅力ですが、施工業者の少なさとそれに伴う費用の高さがネックです。
⑤トタン
他の屋根素材に比べて、比較的低価格で色・デザインの自由度が高いトタン屋根。
軽量で建物への負担が少ない一方で、防音性が低く、錆びると雨漏りの可能性が増すため、定期的なメンテナンスが必要です。
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4.【実例】屋根の形状を活かしたオリジナルデザイン
それでは、実際に屋根の種類やデザイン、素材感を確認しながら、おしゃれな外観実例を見ていきましょう。
①近隣との調和よく白壁が映えるかわいいデザイン
ビルトインガレージの陸屋根とシンプルな切妻屋根の組み合わせが、おしゃれな北欧スタイルの住まい。
白壁に似合う屋上庭園の格子と玄関屋根が、前面スタイルのバランスを整えています。
陸屋根は、近年のモダン住宅で人気の屋根デザインの1つです。
劣化・雨漏り対策やメンテナンスが必要になりますが、ご家族のプライベートバルコニーや家庭菜園を楽しむ屋上庭園など、理想のアウトドア・趣味仕様に仕上げることで活用の幅が広がります。
この事例を見る:虹の家-A Rainbow House- (つくば市M様邸)【ホークスヘッド】
②モダンスタイルと懐かしさの融合
ガルバリウム鋼板の屋根に、サイディング・漆喰・無垢の木を組み合わせた外壁が、モダンでありながらどこか懐かしい雰囲気を醸し出すデザインの住まい。
近年人気のインダストリアル・ブルックリンスタイルでも注目を集める素材使いです。
陸屋根で仕上げた「キューブ」タイプの住まいは、すっきりとした外観でまとまりよく、近年人気のモダンデザインの1つです。
屋根の天井が高くなるので、開放的な内装づくりにも役立つスタイルに仕上がっています。
この事例を見る:懐かしき未来の家(水戸市K様邸)【B.I.I.D】
③平屋×コンサバトリーに合う日本とイギリス建築のいいとこどり
平屋の重厚感を楽しむなら、シンプルで安定感のある切妻屋根がおすすめです。
屋根の面積が広い分、外壁は白い漆喰ですっきりと仕上げ、アクセントの赤いコンサバトリーをバランスよくコーディネートしました。
ほおづえで支える大きな軒が、夏場の直射日光を程よく軽減してくれるおしゃれなデザインです。
この事例を見る:星降る田園にたたずむ平屋(ひたちなか市H様邸)
④自然との調和が魅力の深みあるスタイル
イギリスの田舎町を思わせる、かわいらしい三角のシルエットとハニーイエローの優しい雰囲気が、自然の景色に溶け込む素敵な外観です。
屋根の種類や勾配選びは、内装にも重要な影響を与えます。
屋根のデザインを外観として楽しむだけでなく、ロフトや梁見せ天井など、自由で開放的な内装づくりにも、ぜひ活かしてみましょう。
この事例を見る:ぜいたくな平屋のファームハウス(那珂市T様邸)
5.まとめ:屋根のデザインでオリジナリティあふれる家づくり
おしゃれな外観と快適な内装をつくるために必要な「屋根」の形状や素材の種類、それぞれの特徴をご紹介してきました。
一からデザインを決めるのが難しい場合は、気になる外観実例の屋根部分に注目して、構造を再現してみるのもいいでしょう。
ぜひ、代表的な屋根の種類やデザインのポイントを活かして、オリジナリティあふれる理想的なスタイルに仕上げてくださいね。
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