庭もリビングのように楽しむ方法|コンサバトリーって何?
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戸建て住宅なら、庭も楽しむ
外構とエクステリア、言葉の違いはご存知だろうか?
外構は、ブロック塀やパーキングのコンクリート、つまり構造物をさす。
エクステリアはもっと広範囲に庭全体のあり方を指す。
例えば防犯だったり、植栽や花、家の雰囲気に合わせたカーポートの素材や色、多岐にわたり、庭全体をそれこそインテリアのようにデザインする。
家の外観に特徴があればあるほど、それに合わせたエクステリアにしたい。
イギリススタイルをつらぬくなら、ナチュラルガーデンがいい。
目指せターシャ・テューダー!(←映画やったんですね、ちなみにアメリカの人だけど…)
と言いたいところだが、そこまで敷居を上げると、最初から手が出なくなってしまう……。
ターシャとまではいかなくとも、庭を楽しむ方法を紹介します。
豊さを彩るコンサバトリーで中と外をつなぐ
コンサバトリーとは、分かりやすく言えば「おしゃれで使い勝手の良いサンルーム」である。
馴染みのある言葉としては、ガーデンルームだろうか。
庭には、季節の花がそこいらじゅうに咲きほこっていたら、それは見もの、のぞむ姿かもしれない。
でも、夫婦ともに忙しい子育て世代では、なかなか維持管理できるモノではない。
そもそも庭に出ることすら、億劫に感じるかもしれない。
せいぜい、小さな家庭菜園に小さな花壇、芝生を全体にしきつめる、これぐらいが目一杯ではないだろうか。
それでも、最初はきっと大変だと思うだろう。
週に最低、半日から1日は、庭の手入れに時間を費やさなければならない。
夫婦2人なら2時間から半日くらい。
そこでコンサバトリーを家に併設することを提案する。
中と外とのつなぎの空間で、言わば庭を楽しむための装置だ。
外に目を向けやすい空間があるだけで、なんとなく意識が庭に向く。
「よし、芝刈りやるか!」
潜在的なご主人の意識を、けんざい化することも可能で、これがもっとも重要。
意識が変われば空間は後から現れます(笑)
ご主人の心に火がついたらもうけもの。
一気に庭のグレードは上がっていく。
余談だが少なくとも、こもりやすい家の作り方はしない方がいい。
また最近目にする、庭全体にコンクリートを打ってしまう光景。
なんてもったいない。せっかくの一戸建てなのに。
しかも暑苦しいし、付近の景観にも貢献しない。
庭と言えばイギリスカントリーで、イギリスカントリーの庭と言えば、コンサバトリーと言っても過言ではない。
天気の悪いイギリスでは、ほんとうに多くの家についていた。
印象としては3軒に1軒くらいか?
そこから学べるものは多い。
泊まったB&Bの窓から見たお隣の家のコンサバトリー。
イギリスに見たコンサバトリー
2014年の初夏、こんなにも素敵なコンサバトリーでアフタヌーンティーをいただく機会に恵まれた。
イギリスのコッツウォルズには珍しく、爽やかな陽気だった。イギリス人は、とにかくお日様に飢えているので、陽がさした瞬間を逃さずに外を楽しむのだそうだ。
夜はもちろんリビング中心。しかし、昼はコンサバトリーを中心に暮らしを楽しむと、老夫婦は言っていた。
コンサバトリーがあれば、どうしても庭に目が向く。
そしてゴロゴロしがちな家での生活も変わり、休日の充足感も増す。
コンサバトリーの楽しみ方
コンサバトリーは家の中と庭のつなぎの空間ではあるが、前述したとおり日々の暮らしを豊にしてくれることは間違いない。
たまにサッシメーカーなどのサンルームを見るが、あれはほとんどの場合、物置となっている。
コンサバトリーとサンルームの違いは、用途を考えしっかり作り込めるかどうか。物干しだけであれば、サンルームでも良い。
セカンドダイニングとして活用する
水戸市お住まいのSさまの例。完全な木造で、床は土間式タイル。
プールを広げても問題ない作り方。
陽気の良い休日は、もっぱらコンサバトリーで食事をする。
柱は、奥さまご自身が塗替えをしたほど愛着があるとのこと。
ご主人は、かたわらでビール片手にニコニコしていたそう。
演出をする
イエローチェアハウス のショールーム。
ハロウィーンからクリスマスにかけて、しっかりとシーズンの演出をする。
コンサバトリーの中だけでも飾り付けをすれば、子供たちとの暮らし満喫度はグッと上がる。
アウトドアを家で楽しむ
ひたちなか市お住まいのNさまの例。
Nさまはセカンドリビングとして、コンサバトリーを2018年に増築。
ことあるごとに暮らしのワンシーンを送ってくれる。
テントを張ったり、火を焚いたり。
子供たちとの暮らしのアップグレードを実践している。
焚き火や七輪。
自己責任でお願いします。
煙もすごいそうです。笑
いかにも楽しそう!
家の中でアウトドアを満喫。
家庭菜園を楽しむ
ひたちなか市お住まいのHさま。
家庭菜園を楽しむためにコンサバトリーを併設。
正面に大きなはき出しと汚れても良いコンクリートのステップをもうけて、出陣体制を整えました。
菜園は、現在進行中。
奥さまは夕暮れを見ながら夕食の準備をするのが、これとない幸せを感じる瞬間だそう。
庭を楽しむ方法まとめと予算
コンサバトリーを作る
利点まとめ
・セカンドリビング、セカンドダイニングになる
・花粉対策の洗濯モノほし場になる
・幼児向けプールをためて遊ぶ(ただし床の作り方によります)など子供たちとの触れ合う空間になる
・シーズンの演出をする空間になる
・植物の保管場所になる
・庭に目が向く
予算
150万円〜300万円
コンサバトリー
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著者情報

- イエローチェア・ハウス代表
-
私たちの家づくりへのこだわりは、すべてはそこに住まい、暮らしの場を作られるご家族のためにあります。
ぜひ、一緒に工夫しながら家づくりを楽しみましょう!
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