水戸市の現場レポートpart2

前回に続き、今回は構造見学会前の建物の中身を見てみたいと思います!

では早速、中へ・・・・・・。

玄関ひろ~っ!

 

大きさに心奪われてしまいましたが、最初に目に付いたのは「協和木材」さんの八溝杉の柱です。

毎年春の季節の行事になっているバスツアーは協和木材さんご協力の下、行われておりますが、イエローチェア・ハウスの大きなアイデンティティの一つでもあります、この地元の木を使った八溝杉は番号管理されており、「いつ、どこで、だれが」というように出どころがしっかりしております。実はとても重要でして、日本の多くの材木屋でも、はっきりどこ産であるか明記できるものは少ないです。

地産地消をうたっている我々ですから、ここはとても重要です。

そして、白いAclearNEXT(アクリアネクスト)と書かれているものは、断熱材になります。

高気密工断熱は当たり前の時代ですが、一般的に大工さんが施工することが多い中、YCHでは断熱は専門の職人さんが丁寧に工事をしてくれます。

断熱材もただ張るわけではなく、袋からいったん出し丁寧に隙間の無いように敷き詰めていく地道な作業で隙間無く綺麗に建物を囲っていきます。

 

そしてもう一つ、断熱で欠かせない要素があります。それが小屋裏の気密です。

前回外部の説明の中で、軒天の換気をするために換気口が付いている白い軒天部材がありましたが、あそこを流れる空気がそのまま家の中に入ってしまうと、昔の家のようにどこか「スースー」する建物になってしまい、高気密ではなくなってしまいます。それを防ぐのが写真正面やや上の、薄緑色のビニールシートです。断熱屋さんと、大工さんの協力でしっかり施し、「スースー」を防ぎます。

実際、このビニールがどのようにおさまるか気になりますね!

ぜひ来月開催の構造見学会へお越しいただきご質問下さい!(後日ご案内の告知をさせていただきます)

 

そしてこちら、太い柱が大きな梁を支え、大きな吹き抜け空間を築き上げます!

もちろんこの太柱や大きい梁も、八溝杉です。

 

でも立派な無垢材を使っているとたまに聞かれます

「こんな立派な木を切って環境破壊でしょ?」

そういったご質問には

戦後に減った山の緑を、人が杉を植えて再生した森が多く、特に針葉樹は60年も経つと二酸化炭素の吸収率が著しく低下してしまいます。人が手を入れ伐採し植林をして、再度、山(森)を活性化させる時期に差しかかって来ているのです。日本は先進国として、森を活性化させることによりCO2の削減をすると世界に約束しております。ですので、そうした地元の木を積極的に使い、職人さんに活かしてもらうことにより、健康住宅が生まれますし、森の活性化を進めるうえでも、環境にいいサイクルが生まれる事に繋がります。

そうお答えさせて頂いております。

協和木材さんもこのことはよくお話して下さいます。

 

私たちもこうした材料をさらに積極的に使うことで、地域に貢献していきたいと思います!

次回Part3へ続きます!

著者情報

吉成 悠
吉成 悠
家をつくるということ。
それは単に道具としての“HOUSE”を組み立てる作業ではありません。
家族が笑顔で快適に過ごせる“HOME”をつくるお手伝いをしています。