C値は必要ないのか?|高断熱住宅をつくる工務店の選び方

こんにちは。

代表の阿部よしあきです。

昨日は、家庭菜園の土づくりをしたので腰が痛いです……。

 

先日、依頼している気密測定会社のご担当者と雑談の中で、笑い話がありました。

最近は気密測定をする住宅会社が増えてきたそうです。

測定の理由は様々で、ユーザーの要望によって実施するケースがほぼほぼとのこと。

ましてや、全棟やっている会社は今のところないそうです。

 

中には自分の会社の性能を知りたくて、施主にコッソリやるところもたまにあるそう。

これ、気持ちわかります。。

つい先日、そんな会社の一つが測定したそうです。

結果、C値2.0だったそう。

「営業と監督の人が顔見合わせて、やばいよね、うち……。って言ってました。。」

これには大笑いしました。

 

この笑いのツボがわからない人もいると思うので、解説になればと思います。

ここには結構、大きな問題も秘めているのです。

 

気密測定というのは、このような機械を使い、床面積に対して何㎠のスキマがあるか、という測定をします。

 

まずイエローチェアハウスの場合は、 “中間気密測定” をやります。

だいたい気密測定ができる段階になったら、換気口とかに目張りをして測定するのです。

0.5/㎠以下であればもう気密測定はやりません。

 

でも仮に0.5/㎠を超えた場合は、隙間をつぶして“完成気密測定”を実施します。

 

0.5以下を適正値においています。

その理由は、つくばモデルハウスで暮らしやすさが検証できているからです。

 

つくばカントリーモデルは0.5。

1月にオープンしたので、室内温度を計測しています。

気密測定結果_カントリーモデルハウス

気密測定結果_カントリーモデルハウス

家の中の温度変化などは、このときのブログを参考にしてください。

(画像をクリックすると記事に飛びます)

 

 

4月にオープンするつくばインダストリアルモデルは0.4です。

気密測定値結果_インダストリアルモデルハウス

気密測定値結果_インダストリアルモデルハウス

 

日本は、性能表示の中の温熱環境の中で、断熱は断熱等性能等級という公的な認定基準がありますが、気密はまったくありません。

この二つは、どこでどう調べても、夫婦のようなセットであるのにも関わらず、です。。

完全にムシしても差し支えのない指標です。

だから、どんなにあたたかい空気が逃げて、冷たい空気が入り込む家だとしても、

「うちの断熱材は〇〇を使っているので、あたたかいですよ。UA値は〇〇なので最高等級です。」

というようなセールストークが使えます。

 

なので、自分の会社の指標があることは、とても大切だと思います。

 

手順としての断熱と気密の大きな違いは、断熱性能であるUA値は、“設計” です。

それに対して、気密性能であるC値は、“現場” 測定。

つまり、C値の方はかなり面倒です。

 

換気口や電源取り出し箇所の処置

数値が悪ければ、手直しも出たり、とにかく手間暇がかかります。

言い換えると住宅会社にとってみれば、ユーザーに請求できない新たなコストも発生するのです。

 

さらに大きなリスクとして、見えなかったはずの印象をユーザーに与えます。

 

僕たちも、オンラインセミナーを受けたり、詳しい設計事務所の先生に聞いてみたり、大工さんと話し合ったり、事務所でも現場でもいつも話し合っています。

日々改善して、気密をあげ、かつ簡便な方法を探ってるのです。

こればかりは効率よく均一的に数値を上げていくのは、一朝一夕にはできません。

 

まとめます。

気密にこだわる会社で、断熱にこだわらない会社はまずありません。

測定値結果の受け取り

 

あなたが本当にあたたかい家が欲しい、と望むならば、、

このように質問してみてはどうでしょうか。

「C値の “めやす” はありますか?」

「普段、測定しますか?」

これをきちんと答えることのできる工務店は、間違いなくオススメです。

 


「これから家づくりを」という方に、知っておいたほうがいい30話(60日)限定メルマガ “家づくりの歩き方” 配信中。

登録はこちらから → https://my924p.com/p/r/JlR0Dh0s

 

ツイッター始めました!補助金からイエローチェアハウスイベントなど幅広く家づくりに関することをシェアしています。

アカウントはこちら → https://twitter.com/10kenCEO

 

インスタグラムは家庭のことや趣味、プライベートなことも投稿しています。

アカウントはこちら → www.instagram.com/yellowchairhouse_abe/

 

モデルハウス専用サイトはバナーをクリック↓

著者情報

阿部よしあき
阿部よしあきイエローチェア・ハウス代表
私たちの家づくりへのこだわりは、すべてはそこに住まい、暮らしの場を作られるご家族のためにあります。
ぜひ、一緒に工夫しながら家づくりを楽しみましょう!