日本における家づくりの工法
日本の家づくりでは、主に以下の工法が採用されています。
・木造軸組工法(在来工法)
・2×4(ツーバイフォー)工法
・鉄骨造(S造)
・鉄筋コンクリート造(RC造)
いずれも一長一短で、コスト、強度、間取りの自由度、環境性(自然環境に優しい)、断熱性の6点で比較すると下図のようになりますが、これは各工法の特徴を際立たせた比較に過ぎません。実際には欠点を補うためにさまざまな工夫がなされています。
イエローチェア・ハウスでは「木造軸組工法(在来工法)」を採用しています。それはRC造の半分程の費用で必要十分な強度を確保でき、断熱性や気密性においてもUa値5.8(東北地方水準)を標準プランで実現するなど、バランスの取れた高性能の家づくりが可能だからです。
家の強度とは?
圧倒的な強度を誇るRC造ですが、そもそも「強い家」とは、どんな家なのでしょう。
建築基準法では、地震・暴風・積雪などへの耐性によって強度が定められています。中でも耐震性を示す「耐震等級」は気になるところですが、以下の点をご存知でしょうか。
・耐震等級は、2000年4月施行の法律で確保された品質のひとつであり、それ以前の建物には適用されない。
・耐震等級1は、百年に一度と言われるような震度6強~7の地震でも住宅が倒壊せず、震度5程度の地震でも住宅が損傷しない強度を指す。
・耐震等級の違いは、等級1の強度を1.0とした場合、等級2で1.25倍、等級3で1.5倍ということ。
・等級2以上は専門家による構造計算が必要になり、20~30万円の費用が余計にかかる。
・ただし2階以下の木造の場合、建築基準法が定める壁量以上の壁があれば、構造計算をせずとも耐震等級1以上の強度を確保できる。
・総合的な耐震性は、地盤などにも左右される。
このように地震大国の日本における耐震性は、大変厳しく、耐震等級1を確保できれば、基本的には安心な水準と言えます。ならば、限られた予算をどこに充てるのか。家づくりには、そうしたバランス感覚がとても大切になります。
イエローチェア・ハウスは、コスパの高い木造軸組工法の採用だけでなく、営業マンをおかず、モデルハウスをつくらず、口コミ中心で広告費を抑えるなどの工夫により、大手ハウスメーカーのS造にもRC造にも劣らぬ、強くて高性能な住宅を、より安くお届けしています。
軽視されている建材の品質
口に入れる食品は、みなさんその産地や栽培方法などを気にされるでしょう。食の安全性は命に直結するので当然ですが、私たちが呼吸し、寝食をする「家」をつくる「建材」はどうでしょうか?
日本は森林大国であるのにも関わらず、世界有数の木材輸入国であり、違法な森林伐採による、出どころの分からない、薬漬けの材木市場のお得意様となってしまっています。
イエローチェア・ハウスでは、地元の八溝杉を床材などに可能な限り採用し、構造材では100%を実現するなど、安心して呼吸し、寝そべられる安全な建材での家づくりにこだわっています。
こうした建材品質への気づきや取り組みは、広まってきてはいますが、日本ではまだまだでしょう。
たとえば、東京オリンピックのために作られる新国立競技場の建設現場でも、違法伐採や生態系破壊などが懸念される熱帯雨林の木材使用が指摘されています。工期や経済効率が最優先されてしまうとき、私たちはなにかとても大切なものを失っている気がしてなりません。
ですから、イエローチェア・ハウスは輸入材ではなく、地元の国産材を使った木造の家づくりにこだわっています。それは地域経済への貢献にも繋がるだけでなく、持続可能な住環境を未来の子どもたちに伝え残したいという思いの結実でもあります。