イエローチェア・ハウスの匠、かく語れり。|Yellow’s Spirit 2018-03
住建の家を手がけ続けて三十年。
青木棟梁の思いを御紹介!
今月の「イエローズ・スピリット」は、開催予定のOPEN HOUSEのご紹介をしながら、三十年来、イエローチェア・ハウスの家づくりを現場でカタチにされてきた青木棟梁にお話を伺いました。
家づくりにおいて、お客さまの御要望を伺い、家づくりの知識と経験から最適な解を提案し、共にプランを練り上げていくプランナーや建築士は、とても重要な役割を担っています。お施主さまにとっても最初から最後まで、ずっと身近で家をつくりあげるパートナーのような存在にもなっていきます。
でも実際に現場で平面図を現実空間に立体化させ、私たちが実際に触れ、住まう家をつくりあげるのは、そう、ほかでもなく大工さんや職人さんたちです。
ところが、お施主さまと大工さんや職人さんとの接点はあるようでいて、実はあまりありません。特に大手メーカーの場合、現場を複数の職人がかけもちするケースが多く、じっくりと一棟ひとむねひとむね造りあげる現場が少なくなっていますが、イエローチェア・ハウスには専属の大工さんたちがいます。
大工さんはもちろん、プランナーや建築士、さらには基礎や電気・水道などの職人さんたち、そして彼らを束ねる現場監督……実はこうしたチームワークが質の高い家づくりには欠かせません。
そこで現場の職人さんの中でも、一番の要となる大工さんに家づくりの思いを語ってもらいました。
でも、ひとつお断りを!
大工さんって寡黙に淡々と仕事をこなすタイプのかたが多いんです。青木棟梁もそんな大工さんのひとり。といっても、決して怖い人ではありませんのでご安心を。ただそんな人柄や様子を想像しながら読んでいただければ、きっと大工さんの秘めた情熱や確たる矜持が伝わってくると思います!!
いつも使い勝手を想像して造っている
「こういう用途で使うんだったら、もう少し奥行きをとってやんねぇと使いづらいんじゃねぇかとか、図面どおりよりもこうしたほうがいんじゃねぇかとか、そんなふうにいつも使い勝手を想像して造っている。そして実際に寸法を変えることもある」
これは、普段からどのような思いで現場仕事をしているのかを尋ねたさいの青木棟梁の答えです。
もちろん青木棟梁は、現場で勝手に寸法を変えてしまうわけではありません。現場監督に提案したり、ときには直接お施主さまに確認をしています。この際、ある種の伝言ゲームのようになりがちなので、青木棟梁はこうも言っていました。 「家をつくるかたに大工として何かアドバイスを」という問いへの青木棟梁の答えは……。
「できるだけ現場に遊びにきてほしい」
朴訥で寡黙な棟梁なので話が弾むということにはならないかもしれませんが(笑)
「お施主さんに『いつもご苦労さま!』とか声をかけてくれるだけで本当にうれしいんですよ。ちょっとプレッシャーもあっけどね」
……とも言っていましたので、ぜひ現場に足を運んでみてください。
大工としての喜びとは……
「平面の図面から、自分の手で立体的なカタチにしていくところ」
そう答えてくれた青木棟梁。住まう人の使い勝手を想像し、より良いカタチを模索し、確かな技術でそれを実現する。その喜びと矜持をもって家づくりに取り組んでくれています。イエローチェア・ハウスは、青木棟梁のような大工さんや職人さんたちに恵まれています。まさしく「人材ではなく“人財”という宝物」。
ということで、そんな職人たちが心を込めて造りあげた家をご覧になっていただく機会をまた設けました。
もちろん、青木棟梁の思いと技術が注ぎ込まれたおうちです。どうかご家族みなさんで、ご友人もお誘いの上、お越しください。