【日本の木でつくる古くて豊かなイギリスの家】イエローチェアハウス

先進的窓リノベ2024事業で始まる新しい生活 〜窓リフォームで迎えた快適な変化〜

今年も注目の大型補助金、つまり“先進的リノベ2024事業”が発表されました。窓の断熱リフォームを行うことで、条件をクリアすれば最大で200万円の補助金が受けられるという魅力的な内容です。

昨年との変更点は、玄関ドアの追加、取替窓の増額(内窓は減額)、契約日の制約なし、この3点です。予算も拡大しましたし、これにより、今年はますます幅広く安心して活用できそうです。

昨年、僕自身がこの補助金を活用し、自宅で工事を行いました。その結果、今では寒さを気にせず快適な生活が送れています。窓のリノベーションは本当におすすめです。今回も、自宅を実例に挙げて詳しくお伝えします。

新築を考えているお客様には、「家をこれから建てるならG2以上(=Ua値0.46以下)がおすすめですよ。」と真剣にアドバイスしています。その理由は、省エネで快適で健康的な生活を楽しむことができるからです。しかし、自分の暮らしを振り返ると、電気代が上がり、寒くて不快な生活を送っていました。改善したくても、費用は手ごろではなく、自分の家の工事は面倒でもあり、なかなか踏み出せませんでした。ですので、そのままにしておきました。

そんな中、先進的窓リノベ事業を知りました。ちょうど1年前のことです。
「えーっ、半額も補助が出るんだ!」 補助の充実ぶりに驚きました。

最初は家族に説得するために、窓リフォームの効果を検証し、具体的な費用を計算しました。

結論から言うと、窓を2重窓にするだけでUa値が1.64から0.98に改善されると予測されました。
使うエネルギー(電気、ガス、灯油)も年間で少なくとも20%改善します。工事金額と補助金の差額はちょうど1,000,000円ほどで、10年で元が取れる計算です。健やかな暮らしも手に入れられます。
(これならやった方が得だね、うん。)

先進的窓リノベ実施前予測
先進的窓リノベ実施後予測

「ちょっと座って、座って。」とうちの奥さんを説得しようとしました。開いていた資料を手に、ダイニングテーブルで座るように促しました。しかし、「なんかよくわかんなーい。」との返事。キッチンに身を向け、流し目で資料を見ながらすぐに立ち上がり、キッチンに戻ってしまいました。男は結論を急ぎ、女はキッチンの片付けを急ぐものです。

うちの奥さんの反応にいつも気づかされます。おそらく、これはお客様に対する学びとも言えるでしょう。(ああ、ゆっくりと結論を急がせずにご説明しますので、どうかよろしくお願いします。)

失敗から学ぶ僕は、今回もお客様に対するトークの改善に努めることになりました。ただ、うちの奥さんに対しては正直、反省の気持ちはありません。「ちっ」と舌打ちする僕です。ソファで寝そべり、スマホを見ている次女が、冷ややかな目で僕を見ながら「ちっ」と言うのを聞いてしまいました。次女の反抗心、それは僕の写鏡かもしれません……。(君たちのためにやっているのに……。なぜ、なぜ?あああっ)

調査日の2023年1月28日は、非常に寒い朝でした。水戸市の朝の気温は最高6℃、最低気温は−3.7℃。10時過ぎてもメダカの水槽の水面はまだ凍っていました。検証する前にすでに心は決まっていました。

資料作成の初めには、窓を詳しく調べることから始めました。サイズや取り付け状態の確認はもちろんのこと、陽の入る方位やひさしの有無など、家の全体像を細かく調査しました。
そして、間取りの確認。消費エネルギーを計算する上で、家全体の容積や断熱面、素材などの情報が必要です。平面図と立面図を再現し、エアコンや給湯器の種類も確認しました。その後、これらの情報を計算ソフトに入力しました。

結果は一覧にまとまり、わが家の建物の性能が見えてきました。

特に注目すべきは、右中央に記されたUA値です。その数値は1.64……。これは、まるでテントで過ごしているようなものです。

次世代省エネ基準が2025年に義務化されますが、そのUa値は0.87。私たちが手がける新築のアベレージは0.4を切っており、わが家は建売りよりも2倍以上寒いことが明らかになりました。

窓のリノベーションを行ったのは2023年2月ですが、9月には断熱工事もスタートしています。そのため、月別の実績をご紹介します。

2022年402,664円→2023年253,008円
実績はあまりにも良好ですが、これは事実です。(電気代は上がっているものとの認識でしたが、政府の補助があったため、むしろ2023年の方が4円/kwhほど下がっていました。2021年は14円も安い!)

これに加え、2023年11月には給湯器をガスからおひさまエコキュートに交換。今年の夏にはさらに面白い省エネデータが得られることに期待しています。

窓リノベーションの費用は、工事代金が2,668,000円(税込み)。補助額は1,691,000円で、実質的には100万円で工事ができました。工事期間もわずか2日間。

生活の変化は大きく、暖かく、静かに、朝がつらくなくなりました。寒さを気にせず快適に過ごせるようになり、次は壁、天井、床の断熱リノベーションに取り組むことにしました。これも大きな補助金が後押ししてくれましたが、家計の課題も気になります。「ままよー!」と叫びながら、家の改修に飛びこんででいきます。

9月にその断熱リノベーションがスタートし、窓リノベ工事単体での比較が難しくなりましたが、知識の共有となるよう、少しでもお役に立てれば幸いです。

参考→ 50代のおすすめリフォーム イエローチェアハウス社長の実例

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この記事を書いた人

イエローチェア・ハウス
(株)住建社長
自称、素朴で豊かな暮らしを応援する家づくりマスター。手作りと国 産材、そしてイギリスのスタイルにこだわる地域密着のハウスビルダー 「イエローチェア・ハウス」というブランドを展開する株式会社 住建の
代表として、家族が幸せに暮らせる家づくりに挑み続けている。

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